4月6日
愛知県瀬戸市の末広商店街をぶらぶら歩いていたら見つけたこんなお店。瀬戸ノベルティ倶楽部って何ぞ
ショーケースに飾られたナウシカや鉄腕アトムに惹かれて入ってみると、セトノベルティーの展示や陶器の絵付け体験をしているお店でした。
瀬戸の焼き物は、甲賀の信楽焼と同じく、日本六古窯のひとつで、主に食器や茶器などを生産してきました。
明治期になると、ノベルティ(陶磁器製の人形・置物)や工業製品なども生産するようになり、特にノベルティは「セトノベルティー」として海外で高い評価を得て、戦後の瀬戸の焼きものの中心的な役割を担いました。
ノベルティとは、一般的に広告・景品用商品のことを指しますが、陶磁器業界でノベルティは、人形や鳥、動物など鋳込み成型による焼きもの製の置物や飾り物を意味します。
とても精巧で繊細な人形の造形が海外でウケたのが分かりますね。
そう言えば、管理人も子供の頃、陶器製の精巧な鳥や動物の置物が欲しかったことを思い出しました。
その時はセトノベルティーなんて言葉は知りませんでしたが・・・
今のミニチュアが好きなのも、もしかしたら子供の頃に見たセトノベルティーが影響してるのかもしれません。
真ん中の人形、徳川宗春は尾張徳川家の七代目当主。
八代将軍徳川吉宗の質素倹約を是とする享保の改革時、「倹約は大事だけれども度が過ぎると民の不自由になる」として、幕府とは逆に規制緩和、自由政策を実施した異端の大名でした。これによって名古屋藩は繁栄し、名古屋の結婚式が派手なのも、この時の名残りと云われたりします。
オキュパイドジャパンのノベルティー。
戦後、GHQ占領下の日本では、輸出品に「Made in Occupied Japan(占領下日本製)」の刻印が義務付けられていました。
管理人の好きなお魚の陶磁器製品。
これはお皿ですかね
描かれてる甲殻類や貝がめっちゃリアルです。これ欲しくなっちゃいますね。
可愛らしいヒヨコたち
ジブリやディズニー100周年の置物もありました。
運営しているのは瀬戸ノベルティ文化保存研究会で、瀬戸の華であるセトノベルティーの保存と継承に取り組む団体だそうです。瀬戸ノベルティ倶楽部は毎週月・火曜日が定休日です。
おしまい
過去記事<薬師窯 おもだか屋さんにて>
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