書名:日本のいちばん長い日 決定版
著者:半藤一利
出版社:文春文庫
出版年:2006年
ジャンル:歴史ノンフィクション
内容紹介(背表紙説明より)
昭和二十年八月六日、広島に原爆投下、そして、ソ連軍の満州侵略と、最早日本の命運は尽きた・・・。しかるに日本政府は、徹底抗戦を叫ぶ陸軍に引きずられ、先に出されたポツダム宣言に対し判断を決められない。八月十五日をめぐる二十四時間を、綿密な取材と証言を基に再現する、史上最も長い一日を活写したノンフィクション。
日本のポツダム宣言受諾から天皇の玉音放送までの政府や陸軍の出来事を詳細に描写した読み応えのある1冊でした。
初版は大宅壮一編/半藤一利 で1965年に発行され、1967年、2015年には映画化もされました。
徹底抗戦を叫ぶ陸軍、国民を思いポツダム宣言の受託を受け入れる天皇のお言葉、国体護持をめぐる政府の議論・・・。
「聖断は下ったのである。今はそれに従うばかりである。不服の者は自分の屍を越えてゆけ」
最後まで抗戦を訴える陸軍幹部に毅然として言い放つ阿南陸相の言葉が印象的でした。
阿南陸相は大臣として終戦の詔書に署名し、8月15日の未明、「一死以テ大罪ヲ謝シ奉ル」と書き残して自決しました。
天皇の玉音放送を録音したレコード盤の奪取を画策する陸軍も阿南陸相の自決の報、そして玉音放送を受け、ようやく敗戦を受け入れ、鎮静化しました。
よろしければ、応援クリックお願いします!
自分は、ゴードン・W・ブランゲ博士の著作 「ミッドウェーの奇跡」 などで旧日本海車の問題点など明らかにされてると感じました。また、猪瀬直樹先生が書かれた「昭和16年夏の敗戦」などは昔、年末にドラマ化されてましたね。
こんばんわ。
コメントありがとうございます。
半藤氏の幕末史や戦中の著作は私もいくつか読みました。
ノンフィクションと小説の中間のような書き方ですが、その方が臨場感が出たりもしますね。
昭和16年夏の敗戦、面白そうですね。
機会があれば読んでみたいと思います。
いつもありがとうございます。