2019年に訪れた滋賀県立琵琶湖博物館での様子を蔵出し写真も追加して再録しています。
B展示室では湖の2万年と私たち~自然と暮らしの歴史~をテーマに縄文期から近代までの人々の生活と琵琶湖の関係が紹介されていました。
先に紹介したA展示室とこのB展示室は2019年から始まった第3期リニューアル工事の対象となりました。
写真は第3期工事前の様子になります。
貝塚
琵琶湖の周辺にはおよそ2万6千年前から人が住み着いたとされてます。
大津市晴嵐付近の琵琶湖底には約1万~5千年前(縄文時代)の淡水貝塚を中心とした粟津湖底遺跡があります。
貝殻は今で言うセタシジミが中心だそうです。
古代の農具
7世紀頃の武器
琵琶湖から唯一流れ出ている瀬田川(せたがわ)には今も瀬田の唐橋と呼ばれる橋が架かっています。
写真は現在の唐橋の下流80mの川底から発見された7世紀頃の古代勢多(せた)橋の橋脚基礎になります。
大化の改新の頃にはもう瀬田川に立派な橋が架かっていたんですかね。平安時代になると唐橋の名も記録に出てくるそうです。
かつて琵琶湖の水運を支えてきた丸子船の実物大模型。
琵琶湖のえり漁の模型。
魚が障害物に沿って泳ぐ習性を利用して、ご覧のように張った網で魚を右側に集めて捕獲する漁法です。
このえり漁は今も行われていて、網を固定する竹の棒が湖面から突き出た姿を琵琶湖各所で見ることができます。
C展示室は第1期リニューアル工事で大幅に展示の方法が変わりました。
湖のいまと私たち〜暮らしとつながる自然〜がテーマで、琵琶湖周辺の自然と現在の私たちの共存や利害関係を様々な景観の中で読み解く展示がされてます。
この部屋は床に滋賀県の航空写真がプリントされてて、ここに来るとついつい自分の家の位置を探してしまうのが、滋賀県民あるあるです(笑)
リニューアルした展示エリアはまず琵琶湖の「葦(よし)原」の景観から始まります。
飼育箱の中にいた萱鼠(カヤネズミ)、写真の真ん中に顔が少し見えるの分かりますか?
模型
カヤネズミは頭胴長は5~8cmでとても小さなネズミです。
主に休耕田や河川敷などの背丈の高い草原に暮らしていて、ススキやオギ、チガヤなどのイネ科の葉を利用して、地表から約1mの高さに直径10cmほどの小さな球形の巣を作ることが知られてます。
このエリアの詳細はまたあらためて。
つづく
過去記事<琵琶湖博物館1 琵琶湖のおいたち>
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