「桜香」と「紅香」
花を見て、実を食べて楽しめるイチゴ新品種を育成 平成18年11月16日 令和2(2020)年6月29日
千葉県では、赤花のイチゴ新品種「桜香(おうか)」と「紅香(べにか)」を育成しました。
従来の観賞用イチゴに比べて、果実が大きく、甘く、花を観賞するだけでなく、実も食べて楽しめる、新しいイチゴの誕生です。
1.育成の背景と経過
近年、イチゴは実を食べるだけでなく、ガーデニングなど花を観賞するためにも利用されるようになってきました。「女峰(にょほう)」など実を食べる従来の食用イチゴは白い花ですが、観賞用イチゴの花は一般にピンク色や赤色です。
これまでの観賞用イチゴは、花は楽しめるものの、果実が小さく、甘くないことから、食用には適していませんでした。
そこで、農林総合研究センターでは「花を見て実を食べたい」という消費者ニーズと、「イチゴを新たな鉢花として商品化したい」という生産者の要望に応え、花がきれいで、実は大きくておいしい「桜香」と「紅香」を育成し、平成18年9月に品種登録出願をしました。
2.「桜香」と「紅香」の特性
(1)花の色が「桜香」はピンク色、「紅香」は赤色です。
(2)果実は、従来の赤花の観賞用にない、大きさと甘さです。
(3)花は、バラの花に似た香りがほのかにします。
3.普及推進について
「桜香」と「紅香」を、従来の白花のイチゴとセットで鉢植えにしたり、ミニシクラメン等と組み合わせるなど、鉢物販売の幅が広がり、消費者もバリエーション豊かな花を楽しむことができます。
花も、実も楽しめるイチゴを、今年のクリスマスにはホームセンターなどで、皆様にお届けします。
*https://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/shikenkenkyuu/hinshu/ichigo-shin.html より
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