「へそもち」
主な伝承地域 中・西部地域(おもに富士川以西)
主な使用食材 上新粉(うるち米の粉)
歴史・由来・関連行事
旧暦8月15日の十五夜、あるいは旧暦9月13日の十三夜のお月見の際にお供えされる月見団子で、富士川以西の県中・西部地域特有のもの。へそ団子ともいう。へそもちとは、上新粉の団子をひらたく丸め、その中央をへこませたもの。必ず、その年の新米で作る物とされていた。かつては、この餅を、12個、閏年には13個、新藁の束の上にのせて供えたり、月見の日に子供たちが各戸をまわり、縁側に供えたもちをもらい歩くという風習も広くみられた。
食習の機会や時季
十五夜、あるいは十三夜に富士川以西の静岡県中・西部地域のお月見行事でお供えされる。家庭で作られたり、和菓子店でも販売されたりしている。
飲食方法
上新粉に熱湯を少しずつ入れて耳たぶぐらいのかたさになるまで練る。団子の形に丸め、手の平で平たくしてからまん中にへそのようなくぼみを作る。10~15分蒸す。別皿に餡子を用意し、団子の真ん中にのせて食す。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
学校給食の行事食で提供されている。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/36_27_shizuoka.html より
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