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<日本酒> 福島 廣戸川/松崎酒造

2021-01-18 08:28:26 | 日本酒

 【平成30酒造年度全国新酒鑑評会 金賞銘柄一覧(仙台国税局)】
 〈福島〉 廣戸川/松崎酒造

 

 天に栄える村の水、米、そして人。

 それらに感謝しながら丁寧に積み重ねる。
 大事なのは、飲み手に寄り添う酒を醸すこと。

 

 廣戸川は「これから」の酒蔵です
 現在、廣戸川を醸す6代目杜氏・松崎祐行の船出は、前途多難なものでした。
 2011年3月11日に発生した東日本大震災、松崎酒造株式会社も大きな打撃を受けることになりました。蔵など建物に損害はあったものの商品などは概ね無事でしたが、長年松崎家とともに蔵を守ってきた杜氏が病に倒れ、造りに参加出来ない事態に。震災前に蔵に戻り造りの勉強を始めた矢先に、酒造りの重責を担うことになったのです。

 そんな中で、福島県の清酒アカデミーで酒造技術を学び同世代の造り手達と切磋琢磨しながら、酒だけではなく人と人との関わりを手さぐりで学んできました。歩み始めた酒造りの道は酒造業界だけでなく、蔵の従業員、そして廣戸川を楽しんでくれる人、今まで意識していなかった周囲の温かな支えでスタートが切れたのだと感じています。
 支えてくれた人たちを醸した酒で喜ばせたい
 それぞれの人生に寄り添える酒に成長してもらいたい
 今は自分が色を付けるのではなく、持てる力を尽くし失敗に学び成長していく「これから」の蔵でありたいと思っています。

 松崎酒造株式会社 福島県岩瀬郡天栄村大字下松本字要谷47‐1

 ブランド一覧

 「廣戸川」純米大吟醸・純米吟醸・純米吟醸無濾過生原酒・特別純米-「夢の香」使用 など

 

 酒造好適米品種「夢の香(福島酒2号)」とは

 水稲「夢の香」は、耐倒伏性、耐冷性などの栽培特性や醸造適性が従来の「五百万石」 より優れる、心白の発現が良好な良質の酒造好適米品種である。2000年度から福島県 の水稲奨励品種に採用する。

 [背景・ねらい]
 福島県の酒造好適米の主要品種である「五百万石」は耐倒伏性や耐冷性が弱い品種 である。また、最近の高級酒ブームは酒造好適米の供給不足を招き、本県の酒造 業界では原料米需要のおよそ30%を他県からの移入によって補完している。 このため、酒造業界から「五百万石」並、またはこれに替わりうる本県独自の酒造 好適米品種を強く要望されている。
[成果の内容・特徴]
 1.「夢の香」は福島県農業試験場において、「五百万石」に替わる良質な酒造好適米品種 を育成する目的で、1991年、「八反錦1号」を母、「山形酒49号」(のちの「出羽燦々」)を 父として人工交配し、育成された系統である。
 2.出穂、成熟期は「五百万石」よりやや遅い"中生の早"に属し、稈長、穂長は 「五百万石」より短く、穂数は並からやや多い。草型は"穂重型"である。
 3.いもち病真性抵抗性遺伝子はPi-a と推定され、圃場抵抗性が葉いもち、 穂いもちとも"中"である。
 4.耐冷性は「五百万石」よりやや優る"中"、耐倒伏性は"やや強"である。
 5.玄米は千粒重が「五百万石」並の大粒で、心白の発現が良好で外見上の品質は 「五百万石」より優る。
 6.醸造適性は「五百万石」より吸水性が早い、砕米が少ないなど、原料処理がしやすい。 また、製成酒は味、香味とも良好で、総合的に「五百万石」を上回る酒質である (表-2、3)。
[成果の活用面・留意点]
 1.「五百万石」に比べ、強稈であるが穂発芽しやすいので、倒伏を招くような極端な 多肥栽培は避ける。
 2.いもち病の抵抗性は強くないので、適期防除に努める。
 3.耐冷性を考慮し、出穂が過度に早まる可能性のある平坦部(県北、いわき)および 高冷地での作付けは控える。

*https://www.naro.affrc.go.jp/org/tarc/seika/jyouhou/H11/tnaes99007.html より

 

 


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