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<地理的表示(GI)保護制度> 登録番号 24. 連島ごぼう

2021-01-18 08:20:43 | 食品

 登録番号 第24号 連島(つらじま)ごぼう

 

 特定農林水産物等の区分 第2類 野菜類 ごぼう

 特定農林水産物等の生産地 岡山県倉敷市(水島地域並びに倉敷地域のうち西阿知及び大高)

 登録生産者団体 晴れの国岡山農業協同組合

 特定農林水産物等の特性 川砂を主体とした畑で育てられ、肌が白くアクが少ないごぼう。肉質はやわらかで甘みがあり、筋張っていないのが特徴。洗いごぼうとして出荷するため、そのまま調理に使える。

 地域との結び付き 高梁川の砂の堆積を利用し、他産地にはない砂地土壌で栽培している。伏流水が豊富にあり、灌水不足にならない立地。中国・四国地方では最大の洗いごぼうの産地。

*https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i24.html より

 

 「連島ごぼう」は、岡山県水島地域並びに倉敷地域の一部で生産される、白肌が特徴の品種のごぼうです。この品種は、成長が早くて短期間に収穫でき、播種が可能な期間が長いことから、促成栽培による年3回の栽培が可能であり、ほぼ通年の出荷体制が実現しています。
 この生産地は、砂壌土のため水はけが良く、ごぼうを抜き易く砂の付着が少ないことから、肌の白さが引き立てられます。また、品質向上のため土壌診断を行い、その結果に基づいて適正な施肥と深耕を行うことで、長さが揃って肌が白い外観と、とてもやわらかく、甘みがあり、口に繊維が残らない(筋張らない)食味が得られています。
 通常、ごぼうの出荷は土付きごぼうでの出荷が主流で、洗ってごぼうを出荷している産地が少ないことから、生産地の土壌特性を生かした「洗いごぼう」としての出荷が始まりました。生産地の土質は、粘土質と異なり砂の付着が少ないため、容易に洗い落すことができます。また、水槽に浸けることにより、洗う手間、アク抜きの手間が省け、すぐに調理でき、皮ごと食することができます。
 収穫後には、砂の付着を容易に洗い落せるように乾燥しますが、ごぼうの皮部分が薄いことと、張りのあるみずみずしい鮮度を保持するために、特に注意を払って行われています。
 このように、生産地の土壌特性を生かした形で栽培が根付いていることに加え、厳格な選別による出荷を行っていることから、2006年には倉敷市地域ブランド協議会において「倉敷ブランド」に認定されました。

「連島ごぼう」の栽培は、年3回行われます。1回目は9月に種まき、1月~2月にかけて収穫します。2回目の秋まきごぼうは、10月に種まき、4月から7月にかけて収穫します。3回目の春まきごぼうは、4月に種まき、7月から9月にかけて収穫します。収穫の最盛期は7月から9月となります。
 根の腐敗を防ぐために、十分な排水対策として1メートルの深さまで丁寧に耕し、小石などを除去します。
 「連島ごぼう」の生産地は岡山県の高梁川(たかはしがわ)支流の廃川地の跡で、砂土壌で形成された層が数m堆積しています。水はけが極めて良いことから、ごぼうの先端まで水が浸透して適度な湿りとなり、根の生長が促進されます。また、伏流水が豊富であり灌水不足にならないという利点もあります。このような立地条件、恵まれた水脈や土壌診断結果に基づく土壌管理により、根長が揃っていて、肌が白くアクが少ないといった「連島ごぼう」の優れた特性がもたらされていると言えます。
 この地域では1947年ごろから「連島ごぼう」が栽培され始め、現在に至るまで幾種類もの品種を試行錯誤した結果、「白肌ごぼう系統品種」にたどり着きました。1979年より品種の特性を生かして促成栽培が取り組まれ、現在では、中国・四国地方では最大の洗いごぼうの産地となりました。

*https://gi-act.maff.go.jp/register/entry/24.html より


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