8月18日の千葉日報に載った共同通信社の記事を読み、安倍内閣に失望いたしました。7面の国際政治欄の4分の1を占める、大きな記事で、踊る活字が、私を翻弄しているようでした。
「拉致交渉で新方針案浮上」
「政府、経済前面に信頼醸成」「対北朝鮮、反対論も
「問題解決、行き詰まり背景」
太陽と北風の童話のように、冷たい北風で厳しく迫るのでなく暖かい太陽で照らせば、旅人は身を包む厚い外套を脱ぎ軽い服装になり、心も開いていく。だから人に接する時は厳しいばかりでなく、優しくすれば、相手との話し合いもうまく行くと、金大中氏も何年か前、そんなことを言っていました。
国民を弾圧し、言論の自由も職業選択の自由も、選挙の自由も奪っている北朝鮮の独裁国家に、関係諸国はいつまで騙されたら目が醒めるのでしょう。金大中氏だけでなく、カーター、クリントン、オバマ氏と、歴代の米国大統領が、ことごとく手玉に取られています。トランプ大統領も、果たしてどうなるのか。安心する材料は、何もありません。
そうした中で、政府が新方針だと言う記事ですが、経済支援や援助を先行させようというのですから、こんなものは新方針でもなんでもなく、北の卑劣な言いがかりとごまかしの前で、とっくにお蔵入りした「カビだらけの方針」です。
安倍総理への失望が、次第に怒りとなって燃えるのを我慢し、私は記事を読みました。書き出しの部分を、そのまま転記いたします。
・日本と北朝鮮の交渉をめぐり、圧力を背景に、「拉致問題の解決なくして、国交正常化なし」と迫る現在の方針から、軌道修正を求める意見が日本政府内で、浮上していることが分かった。
・北朝鮮が拉致問題は解決済みと立場を崩さない中、経済協力や支援に関する協力を前面に出して、信頼醸成を図り、拉致問題の進展につなげるシナリオとみられる。
・複数の政府関係者が、17日明らかにした。ただ政府内にも反対論が強い上、新方針で、日朝間の停滞状況を打開できるか見通せない。
記事はさらに続き、
・トランプ大統領と金氏が会談した時、「北朝鮮が核を放棄すれば、日本が経済援助をす。」と伝えているから、経済支援を前面に出す方針は、アメリカにも益をもたらす。
そういうことならば、総理が方針転換する可能性もあるのかと、理屈は通っています。だがそれでは総理が、拉致された国民の救出の優先度を落としたことになります。
アラブの人質となる常習犯のような安田純平氏や、危険を承知で北朝鮮に行き、軍事施設をカメラにおさめたりするような、自己責任の日本人と、拉致被害者は同列に論じられません。
偏見と言われてましても、私は暴力や威嚇で北に拉致された国民と、彼らを区別します。敵対国と示し合わせ、政府を困らせ、金を奪おうとしているのかと疑われるような者とは対応が違って当然です。
拉致被害者は、可能であるならば自衛隊を使ってでも奪い返すべき国民ですが、安田氏や軽率な日本人観光者は、自己責任で放置すれば良いと思っています。罪もないのに拉致された人々は、すでに40年も自由が奪われたままですから、この人々をないがしろにするような総理に当然失望いたします。
さて本日偶然に見た動画に、私は釘付けになりました。それは参議院議員青山繁春氏が、レギュラー出演する「虎ノ門ニュース」です。なんと氏は、私が失望と怒りを覚えた、共同通信の記事について語っていました。
「共同通信は嘘をつくな。」「この記事を読めば、拉致被害者が帰らなくても、国交正常化をさせると、こうなります。寝言を言うな。」
「かって僕がいた、共同通信社の記事ですが、黙っておれません。」
私がこの記事を読んだ時、まっさきに浮かんだのが、青山氏でした。先日、共同通信社につき調査し、シリーズのブログにした時から、私は氏に、疑念を抱いていました。国民が知らないことを幸いに、大手全国紙の新聞社より更に巧妙で、さらに影響力のある、悪意の記事を配信する反日の共同通信社を厭わしく思い、氏もまたその片棒を担ぐロクでもない議員だとそう思っていました。
ところが氏は、古巣の共同通信社を強く非難し、記事の捏造を明らかにしていました。
「政府関係者なんて書いていますが、これは、ただの外務省の役人の話です。」「誰が話したのか、個人名も分かっています。」
「複数の関係者は、官邸にいません。」「政府内に反対論が強い、と書いていますが、官邸での反対者は安倍総理一人です。」
「彼らは取材もせず、自分たちの憶測で政府の重大な政策について、勝手な記事を書いているのです。」「こんな記事を書かせたのは、自民党の一部議員と、親北の外務省役人と反日のメディアなんです。」
「第一次安倍内閣が倒されたのは、日本に潜り込んだ北朝鮮の工作員のためです。」「もっとはっきり言えば、自民党内にいる、「親北朝鮮、親中国、親韓国の議員たちが、第一次安倍内閣を倒したのです。」
「これらは、自民党内にいる安倍総理の敵です。」
なんとなく推測をしていましたが、氏がここまで公言するとは意外でした。おそらく総理とは了解の上で語っているのでしょうが、氏の話はまだ続きます。
「多くの人は、北朝鮮の工作員は、野党にいると思っているのでしょうが、ハッキリ言って、北は、野党なんか相手にしていませんよ。」
「攻勢をかけているのは、自民党の議員だけです。」「しかも、それは日朝議員連盟にいる議員たちです。」「ここまで言うと、私は明日から、党内にも敵を作ることになりますが、もう黙っておれません。」
「そんなことを言っている青山も、北の工作員なのだろう、という人もいますが、北も、外務省の役人も、私には近づかないのです。」
氏は共同通信社に在籍している頃から、安全保障関係の専門家だったとそうです。テロリストやスパイや、過激な活動家たちの攻撃から、国の施設を守るための専門家だと言います。しかし私は氏を知った当初から、氏の資質を疑っています。今回もそうですが、国の機密に属するようなことを、意気に感じたからとはいえ軽々しく暴露してしまうようでは、専門家とは言えません。
氏のような直情径行の人物には、私は本気で近づきません。悪意のない、正義感の溢れる人物と理解しますが、国家の大事を共有する人間ではありません。その上で今回の意見を、感謝とともに拝聴しました。これはこれで、常人の成し得ない勇気のいる行為ですから。
最後に、私が共鳴した、氏の言葉を紹介いたします。
「現在朝日新聞の定期購読者は、約400万人、読売新聞が約800 万人です。」「しかるに、共同通信が配信している地方紙の読者は、1000万人を超えます。」「それだけの、情報発信力を持っているのです。その共同通信社が、こんな嘘記事を全国に配信して、どうするのですか。」
先日来の私の予測は、青山氏の言葉である程度証明されました。もしこれで、美智子様との関係が事実だとしますれば、日本は国難状態にあるということでしょうか。
共同通信社は、自社の記事を次の地方紙に配信しています。
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