ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

AHM協同組合 ( 日本の恥 )

2018-01-27 19:01:33 | 徒然の記

  1月15日付の千葉日報を読み、「恥ずべき外国人技能研修員制度 」と題し「ねこ庭」で紹介しました。一週間後の1月22日の同紙に、再び外国人技能研修員の記事が掲載されました。

 日本人として恥ずかしさをこらえつつ、記事の一部を紹介します。

  ・フィリピン人技能実習生 ( 25 ) が、職場の暴力に耐えかねて、労働組合に加入したところ、実習生の受け入れ窓口となったAHM協同組合が、労組にファックスを送り、実習生を脱退させるよう求めたことが、21日にわかった。

  ・実習生ら4人は、神奈川県の建設会社で勤務。殴る蹴るの暴力や、馬鹿野郎など、暴言を日常的に受け、労組神奈川シティユニオンに入った。

  ・ユニオンはAHMやジッコに、四人の新たな実習先を探すよう要求。

  ・ユニオンからの返事のファックスには、公益財団ジッコなどが、AHMに対し、労組加入者は実習先が見つからないとの見解を示したとも記載。

 記者の取材に対しジッコもAHMも、「係争中のため、回答を差し控える」と返事をしています。

 先日の「ねこ庭」の記事で、ジッコの対応が即座に変わるとは思っていませんが、日にちを置かず、こうした事件が発生することに怒りと悲しみを覚えます。今一度言いますが、ジッコはいかがわしい組織ではありません。

 「外国人技能研修員制度」は、開発途上国への国際貢献と国際協力を目的とし、日本の技術、技能、知識の習得を支援するものです。推進団体が「"財団法人国際協力研修機構 」、略してジッコ (  JITCO  )と言います。厚生労働省、経済産業省、法務省が関係する、政府の外郭団体です。

 前回も説明ましたが、安倍総理がこの制度を活用し、大量の「移民受入れ計画」を進めています。第一次安倍政権の時、「日本を取り戻す。」と言った高い志はどこへ消えたのでしょう。

 低賃金の外国人労働者を求める経済界の、目先の要求に応えることを優先し、近隣諸国のことは忘れたのでしょうか。

 こうした虐待を放置すれば、韓国のいう慰安婦や軍艦島の強制労働の嘘を、アジア諸国が疑わなくなります。私でさえ、こんな制度を存続させる政府と総理に、怒りと疑問を抱きつつあります。

 アジアの若者を酷使する現実を、見て見ぬ振りをするのなら、安倍氏は鳩山氏に劣らない「愚かな総理」と言うことになります。

 新聞が書かないので、AHM協同組合についてネットで調べました。悪徳業者は実名を明らかにし、国民の前に実態を示さなくてなりません。

 〈 AHM協同組合 〉

  設  立  平成15年12月

  認  可  国土交通省・農林水産省・経済産業省

  代表理事  有賀 稔幸

  所属団体  群馬県中小企業団体中央会・高崎青年会議所・高崎商工会議所

  事業内容  外国人技能実習生受入事業

  受け入れ実績 150社以上・1000名以上

  拠   点  群馬県高崎市飯塚町260-1 YSビル3F

 代表理事の有賀氏は、高崎青年会議所のメンバーで、会員開発委員会の委員をしています。AHM協同組合のホームページに、青年経営者として溌剌とした写真が掲載されています。

 写真は割愛し、代表理事としての氏の挨拶を紹介します。長くなりますが、全文を転記します。私は最後まで読みましたが、「ねこ庭」を訪問された方々や息子たちは、途中でやめて構いません。

 世間で邪まなことをする者は、外見が立派で、誠実に見える紳士が多いということでしょうか。これほど問題になっている「外国人技能研修員制度」だというのに、任せた業者が「信頼に足る」のかどうか、見破れない官庁は同罪きです。

 これ以上コメントをする気になれませんので、あとは、賛同するなり怒るなり、恥じるなり、訪問された方々にお任せします。

 「私達、AHM協同組合は高い理念と夢を持ち、皆様方のご発展の一翼を担うべく日々活動しております。」

 「アメリカ留学で私は民主主義を学び、そこには多様性な社会がありました。」

 「世界中から色々な人種・文化が集約された場所。私は留学時代に好きな言葉に出会いました。」

 「 " RESPECT " です。アメリカにも負の遺産はあります。」

 「奴隷制度や人種差別などが挙げられます。でもそれらを乗り越えて、人権を確立していったのです。」 

 「肌の色、眼の色、容姿、言語、人種など関係なく同じ人間なのだと普遍的な考えになりました。まさにリスペクトです。」

 「私が子供の頃は、外国人を見かけるのは安易ではありませんでしたが、今では珍しくないのは、ご存知の通りです。」

 「2020年に東京オリンピック・パラリンピックを迎え、さらにはTPPへと、日本はよりグローバルな社会へ移行して行きます。

 「国際化が進む中、我が国では少子高齢化社会を迎え、国内の労働力不足が、深刻化しています。外国人雇用について、考えていかなければいけない時期なのかもしれません。」

 「初めて外国人技能実習制度を活用される企業様は、様々な不安がおありだと思いますが、全力でサポートさせていただく所存です。」

 「外国人実習生と円滑な関係を築くためには、当然の事ですが、人権侵害をしてはいけません。

 「仕事上の指示などは問題ないのですが、それ以外の、明らかな上から目線的な言動、言葉の暴力や、日本人の感覚で軽く叩いたりする行為でも、彼らには理解しがたい行為にうつり、外国人だから、差別されていると思ってしまいます。

 「やはり公平且つ平等に、正しい評価を、日本人外国人に関係なく行うべきだと思います。」

 「そして、彼らの立場も理解する事が必要です。日本で仕事を従事する為には、最低限の日本語はマスターしなければなりません。

 「ただ、母国で約4ヶ月間と、日本での集合講習1ヶ月だけで、全ての日本語を理解するのは、やはり難しいです。」

 「相手が日本語を理解できないからといって、憤慨や冷ややかな態度は、如何なものでしょう?」 

 「外国人技能実習制度を上手に活用すれば、御社の規模の拡大化・安定化・活性化につながります。」

 「また、実習生を育成することにより、人材育成能力や管理能力の向上も期待できます。実習制度を上手に活用し、海外進出を果たした企業様もございます。」

 「3年間、日本での実習を行うことで、仕事のノウハウや日本語力はもちろん信頼関係なども構築され、その中での海外進出はとても魅力的です。」

 「外国人技能実習制度には、まだまだ魅力がたくさんあります。」

 「それでは、皆様にお会いできる日を心よりお待ち申し上げます!」

 
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2 コメント

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酔っ払いは嫌だね (馬とモンゴル)
2018-01-29 02:38:15
onecat01さん

おはようございます!

酔っ払いで絡む体質は嫌ですね

一流卒一流企業で終身雇用を終え年金生活に不満なく悠々自適の老後生活です

ストレスはいけません

貴兄には声なき賛同者が多くいる事を忘れてはいけません

現役の時から絡む体質だったのですか、こんな上司を持つと悲劇です

私も若い頃は無理して付き合いましたが翌朝が惨めで酒には馴染めませんでした

私も先週からマイナス40度の世界で体力を消耗しコメントを書く気力も失せだらしない生活を過ごしていました

きょうやっと平年並みの気温(マイナス17度)に下がり貴兄のブログに行くとこの有様です

一線を越えてもいいじゃありませんか、貴兄は多くの書物を読み比べ素晴らしい知識で意見を書いているだけです

こんな素晴らしい記事にコメントと出来る人など少数で当たり前です

私など恥・無知を承知でコメントしているのですから貴兄の記事を読まれている方から私は笑われている事を承知しています

誰かが今、日本の現実や事実をきちんと記事にし読ませなきゃ本当に日本という民族は将来、滅びる事でしょう

私も貴兄ほどの事はできませんが確証ある事実をきちんとこれからも記事にしていくつもりです

一線の話ですが越えるのと越えられないのとでは本人も他人の見方も変わるものです

越えられなきゃ見えないものもあるんです

私など何度も一線を越え殺されるんじゃないかと怯える毎日を覚悟していたら逆で相手から対等に接され、その仲間から一目置かれたり如何でもいい奴から尊敬されたりして面白い世界でも有ります

私たちのブログ記事で殺されたり怯えるような事も有りませんから日本国の為に事実だけを記事にし楽しみましょう
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酔っ払いは嫌ですね (onecat01)
2018-01-29 09:08:54
馬とモンゴルさん。

 おはようございます。爽やかな、寒い朝です。
私も酔っ払いは嫌です。「俺の酒が、呑めないのか」なんて、絡む上司が大嫌いでした。

 でも、酔って楽しく喋る上司は、好きでした。
特攻隊の生き残りで、酔うと同じ歌を歌う方がおられました。

 この酒に  涙なんかは  ありゃしない
 今宵も   歌おう我が友よ

 楽しさは  酒の中から湧いてくる
 トンコ トンコトンコ 湧いてくる

 単調なメロディーでしたが、手拍子を合わせたものでした。

 ということで、私は楽しい酔っ払いで、部下を困らせたことなど一度もありません・・と、相変わらず独りよがりの年寄りです。(反省しております)

 私が心配しますのは、一線を越えますと、訪問される方が困惑されるのでないかということで、オノレのことはあまり考えておりません。

 馬とモンゴルさんのコメントを頂き、バカな取り越し苦労をしたものと、笑ってしまいました。本を読む学徒として、学んだことからブログを綴るというのは、酔っ払いの楽しみでもあると、覚醒いたしました。

 あなたのコメントに合わせ、私もチグハグな返事をお返ししています。コメントを有難うございます。
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