3
美智子は叫んでいた。
「いますぐそこにいく」
直人の声がした。いがいに近くから……。
霧の中から直人の腕が伸びてきた。わたしを抱きしめた。
わたしは、直人の胸に顔を押しつけた。泣きだしていた。
よかった。直人はすぐそばにいた。
よかった。直人どこにもいかないで。
ずっとずっといっしょだよね。
ずっとずっと直人のそばにいるから。
わたし直人のそば離れないから。
いつもそばにいるから。
いつも直人の声の聞こえるところにいるから。
あれって、予感だった。
あのとき、すでに予兆はあった。
いつかは、近い将来に直人と別かれわかれになる。
そんな運命を感じるべきだった。
でも、わたしは恋する女のよろこびで。
必死と彼にだきついていた。
唇をあわせ、そのまま静かに抱き合っていた。
直人。愛してる。
直人。愛してるからね。
直人。ずっとずっといっしょにいようね。
いつも、いっしょだよ。
いつも、いっしょにいられるような生活しょうね。
いつも、いっしょだよ。
直人から離れるの。
いや。
いやだから。
いつも、いつも、いっしょでいたいの。
別れるなんていったら、わたし死んじゃうから。
もう、恥も外聞もなかった。
じぶんの気もちをコントロールできないほど。
直人のことすきだった。
結婚したら、女優業は引退する。
普通の家庭の妻になる。
そう決めていた。
プロポーズも正式にはまだされていなかったのに。
直人とケッコンスル。
そう決めていた。
「隼人、美智子さんが……おかしいよ」
美智子の異変に気づいたのはキリコだった。
「ストレスで……また昔の思い出に閉じこもったみたい」
救急車に運ばれていく翔太郎には秀行がつきそった。
あとから駈けつけた所轄に小言をいわれた。
美智子の誘拐事件を隠していた。
唄子の麻薬がらみの逃亡。
麻取のほうが唄子を確保するのがはやかったのが、
気にくわないのだ。
秀行はあっさりと唄子を所轄に譲った。
不満をぶちまけたらきりがないのだろう。
殺気だっ現場から秀行は逃げた!!
キリコの車に美智子はのせた。
秀行がのりこんだ救急車の後に付いた。
美智子も病院に入れたほうが安全だ。
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ずっとずっと直人のそばにいるから。
わたし直人のそば離れないから。
いつもそばにいるから。
いつも直人の声の聞こえるところにいるから。
あれって、予感だった。
あのとき、すでに予兆はあった。
いつかは、近い将来に直人と別かれわかれになる。
そんな運命を感じるべきだった。
でも、わたしは恋する女のよろこびで。
必死と彼にだきついていた。
唇をあわせ、そのまま静かに抱き合っていた。
直人。愛してる。
直人。愛してるからね。
直人。ずっとずっといっしょにいようね。
いつも、いっしょだよ。
いつも、いっしょにいられるような生活しょうね。
いつも、いっしょだよ。
直人から離れるの。
いや。
いやだから。
いつも、いつも、いっしょでいたいの。
別れるなんていったら、わたし死んじゃうから。
もう、恥も外聞もなかった。
じぶんの気もちをコントロールできないほど。
直人のことすきだった。
結婚したら、女優業は引退する。
普通の家庭の妻になる。
そう決めていた。
プロポーズも正式にはまだされていなかったのに。
直人とケッコンスル。
そう決めていた。
「隼人、美智子さんが……おかしいよ」
美智子の異変に気づいたのはキリコだった。
「ストレスで……また昔の思い出に閉じこもったみたい」
救急車に運ばれていく翔太郎には秀行がつきそった。
あとから駈けつけた所轄に小言をいわれた。
美智子の誘拐事件を隠していた。
唄子の麻薬がらみの逃亡。
麻取のほうが唄子を確保するのがはやかったのが、
気にくわないのだ。
秀行はあっさりと唄子を所轄に譲った。
不満をぶちまけたらきりがないのだろう。
殺気だっ現場から秀行は逃げた!!
キリコの車に美智子はのせた。
秀行がのりこんだ救急車の後に付いた。
美智子も病院に入れたほうが安全だ。
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