夜8時から…ジョギングをします。
空気は秋を感じ…少し肌寒さも爽快です。
いつものコースの…河原の土手の一面の草が刈られています。
走り始めて…腹部に軽い痛みを感じます。
しかし気分が良いので…気にせずにジョギングする僕です。
そして4キロを過ぎた時に…また痛みを感じ便意をもようし始めます。
しかし夜とはいえ…野○は拙いです。
また草が刈られて…身を隠す場所もありません。
腹部の痛みは増してきて…走る事が苦痛になってきます。
すると先に…公衆トイレがある事を思い出します。
距離にして約500メートル…ギリギリですが何とか持つ距離です。
ヤバさ爆発寸前状態で…小股でチョコマカ走っていく僕なのであります。
必死な思いで到着…男性個室はあります!
なんと洋式で…紙まで設置しています!
しかし何故か無いのです…扉が!
引き戸も…押し戸もありません。
壁に埋め込まれてもなく…隠し扉もありません。
壊されてしまったのか…いくら探しても扉が無いのです。
でも限界は近付いているので…僕は決行します。
しかし誰か入って来て…下半身丸出し状態は棄権です。
そこで僕の存在感を示す為に…何か声を発する作戦に出ます。
でもパニックの中…何を喋って良いか解りません。
そして危機感が迫った中…僕はやおら歌を歌い出します。
『♪キャユ セレブレイ~ト ♪キャユ キスミー トゥナイト~』
なぜ〈CAN YOU SELEBRETE〉なのでしょうか?…解りません。
ナゼ安室奈美恵なのでしょうか?…解りません。
何故この歌なのでしょうか?…解りません。
とにかく…誰もトイレには入って来なかったのです。
そして目的を迅速に終えて…トイレを脱出したのです。
そして危機を逃た僕は…またジョギングを再開したのです。
もし誰かの結婚式で〈CAN YOU SELEBRETE〉が流れたら…今日の事を思い出すでしょう。