休日に 散歩をしてたら いきなりファー

温かな秋晴れの…のどかな日曜日です。
こんな日はウォーキング気分で…散歩に出掛けます。
軽い食事とシートを持って…ちょい淋しいかな一人ピクニックです。

いつもと違う…河原の土手を歩きます。
ススキが生い茂り…秋晴れ満開の景観です。
川と土手の間には河川敷のゴルフコースがあり…みな無我夢中です。

僕がゴルフを辞めて…10年以上経ちます。
色々な珍プレーをした事を…歩きながら思い出します。
なかなか上達しないまま終えてしまい…少し後悔の念もあります。

何気なくゴルフ場のプレーに…目をやります。
僕の方が上手かったんじゃないかと…そんな思いです。
危なっかしいスイングやマナー知らずのプレーが…繰り広げられています。

すると「ファアー」とあちこちから聞こえてきます。
そして僕の目の前…約1メール先にゴルフボールが落ちてきます。
その瞬間に本能的に慌てて身を翻し…頭を押さえて地面に伏せる僕です。

顔をあげると…遠くからクラブを持った男が走ってきます。
「すいません…大丈夫ですか」と…OBを出してしまった男は聞いてきます。
昔の自分を見ているようで…僕は男を笑顔で迎えボールの行方を教えます。

その後も沢山の「ファアー」が聞こえ…伏せる僕です。
そして辺りを伺うと…その土手を歩いてる人が居ないのです。
どうやらゴルフが行われてる日中は…歩行する人はあまり居ないようです。

僕は急いで…危険地域を逃げ出します。
そして誰も居ないススキの中で…食事をします。
ここならボールも飛んできませんし…人もやってきません。

でも少し…ゴルフをやりたくなった僕です。
またクラブを握って…遼君にチャレンジしますか。
「ファアー」…ところで遼君って何処の誰の事でしょうか。

「ファアー」とは危険な球を打った時…「前にいると危険」と云う意味です。