日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



10枚全てのCDが、全てモーツァルト!!でなおかつ1枚あたり72~75分と、ぎっしりつまった超オトク盤でかつ値段が全部で2500円!!という企画が去年4月にタワーレコードで実施され、他と違った凝った企画に思わず買ってしまいました(それはこのあとわかります)
その感想の後編です。

CD 5 「モーツァルト表現、極まる」
今後聴く機会がいつくるのかと楽しみに待っていた、未聴だった K.617 グラスハーモニカ五重奏曲 アダージョとロンド(う~んマニアック!)が収録!
この曲からアダージョを初めて体験することができ、いい出会いとなりました。
いい演奏のグラスハーモニカCDを近々ゲットかなと。

そしていよいよ楽しみにしていた3枚です。
まず、その1
CD 6 「モーツァルトに影響を与えた先輩作曲家たち」
バッハ、グルック、ハイドン他、納得の人選ですが、最後のハイドンでその納得感は極まります。

CD 7 「モーツァルト同時代のライバル、そして友人たち」
ブラインドでヒアリングしてみましたが、やはりサリエリはバカにされていてもおかしくないほど、フレーズの繰り返し、クライマックスの付け方など仰々しい。
直の友人たちのレベルははるかに高く、そして最後のクライマックスはベートーベンで。

CD 8 「モーツァルトの曲を使った変奏曲・編曲」
このシリーズのうち、モーツァリアンにとって、最も聞きごたえがあるのがこのCD 8だと思います。
ベートーベンからリストからブラームス、ショパン、チャイコフスキーまでの有名どころが、K.492 フィガロの結婚 、K.527 ドン・ジョヴァンニ、K.620 魔笛などのあの有名曲をアレンジ。これはとっても素敵。
先にそれぞれのオペラの1曲が入り、続けてその変奏曲という構成もいいですね。

他にも、リスト(!)によるレクイエムのピアノ曲バージョンそして、
ブラームスによるピアノ協奏曲K.466 20番 & K.491 24番の2曲の第一楽章でのカディンツア演奏などじつに充実!!

そして最後の駄目押しは、チェイコフスキーの「モーツァルティーナ」。
当ブログ2006-02-06「本年は、モーツァルトイヤー!「実は名曲」企画 その5」でもあえてご紹介している、K.618「アヴェ・ヴェルム・コルプス」。
この名曲がチェイコフスキーならでは編曲の美しい旋律で..........

このCD 8だけでも2500円の価値があると断言してしまいます!


CD 9、10は、20世紀巨匠たちによる演奏編。
フルトウ゛ェングラーからカザルスそしてオペラの名歌手がぞろり。
これはとりあえず、ノー・コメントかな。


と続けて聴いたわけですが、もともと「熱狂の日」音楽祭2006“モーツァルトと仲間たち”の予習CD×10 2500円だったにもかかわらず、今でもこれだけ十分楽しめる一方、まだタワーレコードで売っていると思われます(先日見かけました)
素直にお勧めいたします!

(おしまい)


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