日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



まず観終わった直後の感想。
2時間以上にわたって、モーツァルトの最も優れた音楽のひとつにじっくりどっぷりと身を浸すことが出来きたことに、まずは感謝。

で映像は?!
正直、感心させられる優れた映像表現もある一方、耐え難いシーンもたくさん。

例えばオープニングの序曲途中から画面全体で繰り広げられる悲惨な戦闘シーン。
モーツァルトのうっとりとするような明朗な旋律にこのような映像をのせるとは!
いくらラストを際立たせるためと理解しようとしても、ファンとしてはどうしても納得がいかない。

主人公2人が市民として受け身で第一次世界大戦に巻き込まれる展開を予想していたのですが、タミーノは兵士でモロに戦場での展開。
エジプトから背景を変えたことで平和への想いは伝わるシーンもあるものの、そのかわりストーリーのかなりの場面が塹壕で展開し、全体がかなりダーク。
これだけでこの変更によってそうとうの犠牲を払っていることがお分かりいただけると思う。
ファンタジーっぽさはほとんどと言っていいほど消えうせています.....

どうしても批判したくならざるえない一方、例えば、○○とか(秘密!)もっと違う設定でやったらいいのにと考えさせられた点は楽しめたかなと思うようにします。
また、ザラエストロや夜の女王の、演技やシーン構成はよかったかな。

ケネス・プラナーはもともと「から騒ぎ」からして好きになれなかったので、今回の「魔笛」はパス気運でした、がその予感は当たってしましまいました。
DVDになってもOnce moreという気分は全くおこらない.....
(そういえばぴあで昔、More テンなんて企画ありましたね)
このキッパリさが我ながら残念ではありますが、今後「魔笛」はCDで楽しもうと思います。


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