日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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ドイツ映画『マーサの幸せレシピ』(2001)をリメイクしたものが、今回のハリウッド版『幸せのレシピ』。
これは絶対やばいと思っていたが、DVDになったので恐いもの見たさでレンタルしてみた。


結論 = めっちゃやばい!(悪い方の意味で)

その確信は、最初の5分以内に押し寄せた。
料理一筋、異性関係も数年間もたず、口数が少なめの暗めのキャラ、がんこに料理道を突き進むストイックな女シェフの独白から始まる。
その主演のキャサリン・ゼタ–ジョーンズ(Catherine Zeta-Jones)、どうみても料理の手つきとか全然下手!!
指導はいろいろうけているのは間違いないが、それでも隠しきれないものはあるのだ。

だいたい彼女のキャラと全然違う。
彼女のキャラを代表する映画は、「トラフィック」での麻薬取引に手を出す功利的な主婦とか、「ハイ・フィデリティ」での男を次々と乗り換える女とか、etc...である。

この映画がまったくのサラ地に建てられているのならまだしも、リメイクという点でその差が決定的に映画を破壊してしまっている。
このせいか、子供とからんでいるので感動へのテンションは高まるストーリー展開のはずが(旧作とほとんど同じ流れで構成している)異様にちぐはぐな映画に仕上がってしまった。

おもしろがって探してみた公開時のインタビューでも、自虐的な部分があって笑ってしまった。
「25歳年上の俳優マイケル・ダグラスと結婚して7年。2人の子どももいるママさん女優でもあるキャサリンですが、実は料理は苦手でほとんどやったことがなかった。(中略)そしてこの映画で料理を覚えたことを主人はいたく喜んだ」

明らかにラジー賞ものの結果だと思うが、最多8冠を獲得したリンジー・ローハンに隠れて受賞はしていないよう。
というより、主犯?はキャスティングにあるような......
個人的には、「史上最大級のミスキャスト映画」として記憶に刻まれた映画になった。
お口直しにリメイク前の『マーサの幸せレシピ』をもう一度借りよっと!

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