日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



ディズニーアニメーション。
今回のトピックは、ピクサー制作でないのに、ジョン・ラセターが指揮していること。
彼はピクサーで「トイ・ストーリー」「カーズ」などを作ってきた人。
その才能はカッツェンバーグなどの大物が認めている実力の持ち主。
「トイ・ストーリー」でもストーリーの背後にあるエモーションを引き出したり、「カーズ」ではスタッフとの旅の中でなんともノスタルジックなストーリーを考えだしたり、その才能は文句のつけようがない。

この「ルイスと未来泥棒」は、ディズニーの製作陣が身内になったとはいえ、外部から人を迎えたディズニーアニメーション作品という点で画期的といえる。
かつ彼はかなりの部分が完成してから加わったとの話。


さて、その結果は....
やはりストーリーがよく練れている。

と冷静には言っていられなくて、
実は見終わってしばらくしたところで、「はっ!」とした。
でその後、じわじわと考えさせられた。


原題はMeet the Robinsons。
これでわかるように未来のロビンソン家に会うところがメインなのだが、このロビンソン家、極めつけの変人だらけ。
ポスター(写真)をみても、その部分を強調しているものもあることがわかる。

物語の後半にこのプロットが効いてくるのだが、そこで言いたいのは「アメリカの精神」(良い部分での、ね)なのだ。
それは「人と違うこと」は異端ではなくて、「伸ばすべき個性」ということ。
それを表現している映画だと。


日本の風土では、他人と違うことが恐ろしく嫌われる。
小学校で日々行われる「いじめ」なんてまさにその象徴。
「KY」なんて言葉もまさにそう。
そしてそれは学生時代のみならず、社会人になっても継続していく。
ある一点の欠点をもって、駄目駄目なカスのような人たちがもっともらしく噂話を拡大(というかその人たちの実力のなさのはけ口となる構造)し、その個性を追いやっていく。
(子供時代アメリカにいた私が言うのだから間違いない?)

物語で残そうとしているメッセージ(この出し方もうまい、ウォルト・ディズニーが好きな方は特に特に必見)も、この「伸ばすべき個性」へのエールであり、その深さに痺れた。
こうなってくると、アニメの質がやや好みでないとかいう次元の話ではなくなってしまう。
アニメでこんなにドスンときちゃうなんて....
まいった!

他ディズニー系アップ(参考)
読後評:創造の狂気ウォルト・ディズニー 最高に泣ける一冊(2007-09-23アップ)
読後評:「エンタメの夜明け ディズニーランドが日本に来た!」 企画つまり企てとは何か(2007-06-07アップ)
なんとアカデミー候補! (主題歌賞) 「カーズ」Cars のアノ渋い1曲!!!(2007-01-25 アップ)
「カーズ」Cars DVDで再見。 やっぱコレ泣ける! その秘密を知るとまずます好きになる一品(2006-11-11アップ)


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