日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 






原題のストーカー Stoker と言うと「そっち系の映画ね」と勘違いしそうだったが、この映画の主人公の家の名前。
(という点で、久々に日本語タイトルの勝ち、という珍しいパターン 笑)


オープニングで彼女は言う。
「自分には他人が持っていない能力がある」と。
彼女はこのため、周囲に一定の距離を保って生活している。

この設定自体、思春期の揺れる気持ちのメタファーのような?
そして、時折挟み込まれる「幻覚」「音」がその感覚を駆り立てる。
主人公の腕を這い回る「蜘蛛」とか、ゆで卵の殻を砕く音とか、メトロノーム(写真:右 前)

あとでわかったのだが、監督は韓国人 パク・チャヌク。
彼のハリウッドデビューだったのだ!
どうりで、通常のハリウッド映画にはない感触があったのだ。


こうして「ただのスリラーじゃないぞ」感が行き渡ったところで、事件が起こる。
母のコール・キッドマン(写真:右)、叔母のジャッキー・ウィーバーに絡んでくるのが謎の親戚。
演じるマシュー・グード(写真:左 ウォッチメンのオジマンディアズ役)の一挙手一投足がすっごく怪しくていい。
ここまでの表記でお分かりいただけたと思うが、一気にラストまで持ってかれる。


タイトルにも入れたように、「娘の覚醒」がこの映画のテーマ。
なんだけど、面白いのはそれが主人公だけでないように感じることだ。
それは、これまであまりパッとした演技を観た事なかった(笑)ミア・ワシコウスカ。
彼女でさえ、この映画でそうなったのではないかと思うほど、輝きをみせている。
次の映画で、彼女がどう成長しているか、そういう意味で楽しみ!

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