日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 






正に、サブタイトルのような内容。

 =金と権力、友情、そして 裏切り


前半は、「ド」がつく、ベンチャー物語。

まず驚く。
CEOの1人エヴァン・ウィリアムズ(以下、エブ)が、ブログ創世記をになった人物の一人であること(お世話になってます! 笑)

彼が作成したソフトで、当時珍しかったブログを作成し管理するウェブ・アプリとで、会社Bloggerとなったこと。
それがGoogleに買収され、違う会社Odeoを立ち上げ、音楽系サービスを試みる。集まったアウトサイダーたちが、
酒、ドラッグをやりつつ、自己中に試みを繰り返す中で、twitterを生み出すことになる。


面白いことに初期の立ち上げ時期、「twitterとは何ぞや」を人々に説明するのに、皆の答えが違っていたことが紹介される。
シンプルに言うと、「パソコンにを現状 スタイタスを表示するアイデア」だろうか?
あるいは、「ソーシャルネットワーク」「マイクロブログ」「テキストメッセージに代わるもの」「ステータスをアップするもの」

それがメンバー間だけでなく、創業者間でも、twitterの定義が全く違っていたことだ。
エブ:ミニブログ的なプロダクト
ジャック・ドーシー:自分が今何をやっているかを言う場所
ノア・グラス:人々の孤独を癒やすための道具


twitterの定義をある意味固めるきっかけになったのが、まだユーザー数が全然少ない時期に発生した「地震」(なんと!)
ニュース速報を待つまでもなく、「地震ツイート」が多量に発生し、その出来事を経験した人々はtwitterへの認識が一変するのだ!
(日本は震災を経験しているので、このへんよくわかってしまう)

<地震を共有したとき、個人のことよりも大きな領域での現状 ステータスが重要になった
<サイトに来た人は、それぞれまったく違う場所にいたのだが、時間と空間が一瞬縮んだ。
<セーターのほつれをひっぱり、全体がぎゅっと小さくなってしまった感じだ。


地震後、エブの意見は以下のように変化した
→ソーシャル・ネットワークであるだけでなく、ニュース・ネットワークでもある
→世界で起きていることを覗き見るファインダー

ジャック・ドーシーは変わらず、自分が今何をやっているかを言う場所 
地震の経験で、さらに twitterの「スピード性」に目覚める

そして、この解釈の違いも、その後の彼らの争いのきっかけのひとつとなっていく...


本の後半は、twitter脅威の成長物語を描く。
有名人、芸能人、メディアが群がるサマが興味深い。
勢いがついた時に、どういった現象が起こるかがよく理解できる。

とともに、その栄光と同時に訪れる「権力争い」
これを遠慮なく記述している。


たった「140字のつぶやき」が世界を変える力さえ持ちつつある中、 twitter とは何か? を理解できる読書となり、満足!

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



     


 
編集 編集