日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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長い期間生き残ってるだけあって、たいていの名画の裏には、歴史あり。

この映画に登場する名画は、グスタフ・クリムトの名画「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」(写真:左)

世紀末美術のひとつとして有名なこの名画は、戦争に翻弄された。
オーストリアで成功していた裕福なユダヤ人家族がその名画を所有していた。
(アデーレ・ブロッホ=バウアーは、家族の親戚にあたる)

ところが時代が第2次世界大戦に突入、ナチスにこの名画を含めた全ての財産を奪われてしまう...
家族は離散、そしてほとんどが死に追い込まれる。

 

主人公(写真:中央)は、その生き残り。
ヘレン・ミレン演じる主人公は、アメリカに亡命後、小さなブティックを経営していた。
その彼女が、ひょんなことから血筋にあたる親戚の新米弁護士とコンビを組み、名画の奪還に挑戦する。

この新米弁護士を演じるのが、何とライアン・レイノルズ!(写真:右)
直前に「デッドプール」を観賞したばっかりだったので、そのギャップに思わず惑った。

とはいえライアンだってこの役に近い2枚目路線のスーパーヒーロー「グリーン・ランタン」を演じた過去はある。
と判りつつも、連続でこの2作を観ると、動揺を隠せない(笑)


監督は、「マリリン 7日間の恋」他で実績がある サイモン・カーティスなので、奇をてらうこともなく、正当な演出。
淀みなく、アメリカ → オーストリアまでをみせる。

 

結論:予想外の組合せで、名画に歴史あり、を上手に物語化した、中々上機嫌な一作

 



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