10月下旬のある日、稲刈りが終わった田んぼに出てみました。昔と違って、田んぼいっぱいに稲藁が散らばっています。昔は、藁は縄、俵、牛の餌や敷き藁、蓆などの材料として大事な物でした。しかし、それらは一切が別の物に替わって、藁は不要な物になってしまいました。コンバインでの稲刈りの時に藁は短く切断されて、そのまま田んぼの中にばら撒かれます。
その田んぼをよく見ると、稲の切株に穂が見えます。もしも、温暖化がもっともっと進んでしまったら、そのまま穂が成長して稔ることになるのではと空想してみました。しかし、現実はまだ厳しくて、これから冬に向って急激に寒くなります。まもなく、この穂も稔ることなく雪の中に埋もれます。