千鳥川の岸は、殆どがブロックで固められました。ブロックは間地(まち)ブロックが基本です。左右両岸ともブロックの所が多く、川底から岸の上までは2m以上もありますので、一旦、川の中に入ると大人でも這い上がることは困難です。今や、川に近づくべきでなくなったのです。川で遊んでいた子供たちがいる訳がありません。学校の先生たちが「川は危険だから近づいてはいけません」と言うのは、至極もっともなことです。この写真の場所には、カジカやアブラハヤが沢山いました。「箱めがね」で水の中を覗き、「ヤス」で魚を突いていました。
河川工事で川底がずっと深くなると、川の水を水田に揚げることが困難になります。そこで、このように自分たちでダムを作らざるをえません。
よく見ると、色々と工夫がなされています。丸太と大きな石でうまく川底を持ち上げています。そのお蔭で、その上流では水田への給水が可能となりました。
ブロックは間地ブロックだけでありません。たった一か所ですが、見たことがないブロックが使われている所もありました。
建設材料屋さんの広告紙に出てくる「植栽できるブロック」や「魚が棲みつくブロック」とかいうものと似ているような気がしますが、しかし、こんなところに、こんな風に使っても、何の役に立つのだろうと悩んでしまいました。