背中炙り峠古道の沿線にある「弘法清水」の位置を地図上に確定したいので、いつものように現場へ出かけました。私には測量技術なるものがありませんので、極めて原始的な手法を試みています。県道から弘法清水のある方角目指して、傾斜角40度ぐらいの急斜面を直登しました。弘法清水の近くの立木に目印を付けました。このたび亡くなった、偉大な俳優である高倉健氏の「黄色いハンカチ」を真似たように見えますが、それとは雲泥の差があります。
これを県道から双眼鏡で探し、望遠で撮影。かなり小さくなりましたが、撮影できました。幸い、落葉したので、古道のラインもはっきりと見えています。大よその位置を確認することができました。
弘法清水から流れ出た水は、県道とクロスします。コンクリート枡で受け止められ、暗渠へ導かれています。残念ながら、ここまで流れてきた水は飲用には適しません。岩から湧出したばかりの水は、何の混じり気がない美味しさのですが、地表に出て流れ下った水には、落ち葉の分解物や生き物の排泄物などが多く混入しています。県道まで流れてきた水は、既に「弘法清水」ではなくなりました。