-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

久しぶりのビッキです。(ツチガエル)

2015-07-08 10:00:51 | 自然

 これまで畑沢のビッキとして、トノサマガエル、モリアオガエル、アマガエル、ヤマアカガエルを投稿しましたが、まだツチガエルとヒキガエル(ガマガエル)は取上げてきませんでした。さすがにヒキガエルはお目にかかれないと諦めていますが、せめてツチガエルは写真に納めたいと思ってきました。しかし、これもお目にかかれませんでした。ところがやっとのことに屏沢の小川にいました。ツチガエルの「ツチ」は「土」と思っていましたので、水辺よりも畑の中と思っていました。昔の思い出でも、畑の土を耕していた時に飛び出してきたような気がします。ところが、「土」なのは蛙の肌の感じで、土の中というよりも水の中にいるような蛙でした。足には立派な水かきがあります。しかもトノサマガエルやヤマアカガエルと同じように、アカガエル属でしたから驚きです。私の思い込みには、いつもながら感心するほどに呆れ返ります。

 

 近くには羽化したばかりに見えるカゲロウがいました。もしかしたら、ツチガエルはこれを食べようと狙っていたのかもしれません。私はツチガエルの食事を邪魔してしまったようです。カゲロウにも小学校時代の思い出があります。夕方、子ども達が、「火の用心 マッチ一本、火事の元 子どもにマッチを預けるな」と子供が叫びながら人家の近くの道を廻っていました。6月になると、この時間帯にカゲロウが無数に婚姻飛翔のために空に真っ直ぐ登っていき、やがてスーッと羽を休めて降りてきます。これを何度も繰り返していました。「火の用心」が終了するやいなや、男の子たちはこの虫を追いかけまわし、捕獲数を競いました。

 

 千鳥川近づくと、オニグルミの下に生えている植物の葉が黒っぽく変色していました。このような現象は経験したことがありません。今年はオニグルミから何かが落ちてきて、下の葉を汚したようです。写真の葉は、アブラチャンの葉です。

 こちらにぷいと背を向けているのはイナゴの幼虫です。まだまだ青二才ですが、堂々としています。私は後ろに回ってカメラを向けましたが、さすがイナゴ殿は、後ろにも目を向けています。恐れ入りました。

 千鳥川の川面に目を移すと、魚がいました。ここには5年ほど前、30㎝ほどのウグイが群れていましたので、ウグイかなとも思いましたが、とりあえず安物のデジカメのレンズを思いっきり望遠してパチリ。パソコンでさらに拡大したところ、イワナ特有の斑点が現れました。再びイワナが戻ってきました。不思議なものです。ウグイが増え始めるとイワナがいなくなり、ウグイがいなくなるとイワナが現われます。ヤマメとイワナについては、「棲み分け理論」などと学説をとなえる方がいらっしゃいましたが、私はウグイとイワナについて学説をとなえる気持ちはありません。ただ単に「ザッコえだ」です。

 

 休耕田の池の水面には、ミズスマシが何匹もいて、ちょこまかと忙しく水面をくるくると回っています。私達には単なる「虫ころ」ですが、今では尾花沢市内の水田地帯でもこの虫もかなり珍しい生き物だそうです。何でもかんでもが、「珍しい生き物」になってきています。

 

コメント
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