~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

松本和将ピアノリサイタル ベートーヴェンピアノソナタ全曲シリーズ Part 4

2014年05月25日 21時49分03秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

 

珍しく、あまり日を置かず更新です。

鉄は熱いうちに打て、レビューは忘れないうちに書け、・・・いつもそういけばいいんですけど、なかなか(笑)。

 

   

 

左から第1回、2回、3回、4回 というわけですが、並べて早送りするとたぶんアニメーションになるかと(笑)。たぶん過去にそれぞれのレビューも書いているはず・・・。

さて、本日のプログラムはこちら

第16番ト長調

第10番ト長調

第15番ニ長調(田園)

第17番ニ短調(テンペスト)

 

ライブというのは不思議なもので、どんな方が聴きにこられるか、お天気、会場、聴く人弾く人の心身状態、・・・いろいろなものが微妙に影響し合って唯一無二の空間が生まれます。

このベートーヴェンチクルスは、会場は一定、お客さんもすべての(あるいはほとんどの)回に足を運ぶ方がおそらく何割かを占めているはずで、わりに安定した条件のもとのコンサートだと思うのですが、

それでも1回1回がかなり違います。(プログラムが違うのは当たり前ですが・・)。

個人的感想からいくと、今日は響きが非常に良かった。晴天であり、ピアノの具合も良かったのでしょうし、なにかに共鳴して雑音が生じるということもほぼありませんでした。

そして、「テンペスト」については、これまで何回か聴いているし、ある意味、安定した相互関係で聴けたように思うのですが(もちろん演奏そのものは緊張感に満ち満ちたものです)、

3曲の長調のソナタについては、まるっきり初めて聴いたということもあり(こちらは楽曲そのものは幸福感に満ちた安定感のあるものですけど)、一瞬一瞬が新鮮で、変な表現ですが「むさぼるように」聴きました。

なんだろう・・・・・こんな音聴いたことあったかな??というくらい良い音で、それが「きれいな」とか「美しい」とか「凄い」という形容ではすまない感じなんですね。

どういったらいいんだろう・・・・とずっと考えてました。

そして、至った表現が「純度の高い音」。なんの純度か?と言われても困るんですけど(汗)。

ここのところの氏の超多忙生活は、あまりよくない表現でいうと「音楽に追われる生活」とか「音楽に心身を支配される日々」とかいうことにもなるんでしょうけど、

集中して集中して底が抜けたときに訪れるような「自由さ」のようなものも感じ、記憶に残る演奏のひとつとなりました。

 

さて第5回からはいよいよ後半に入っていきますね。

次回第5回は8月28日(木)19:00~ 

場所は、同じくライフワンです。