プリウスとiPod touchの相乗効果第3回目は、ずばり「見える化」で世界がどう変わっていくかを書きたい。
本題に入る前に、第1回目と第2回目を振り返っておきたい。
第1回目では、iPod touchのグーグルアプリによって交通渋滞を避けられることを書いた。
交通渋滞の回避が可能となったのは、手軽なPC iPod touchによって、自宅付近の交通渋滞が手に取るように分かるようになったからである。
これまで、交通渋滞に巻き込まれたとき、カメラ付きの無線操縦の模型ヘリを飛ばして映像を受信できればいいのにと、何度思ったことか。
それが、iPod touchとグーグルマップ(渋滞情報)の登場で、より的確に広い範囲にわたって、情報収集でき、適切な行動がとれるようになった。
一言で言えば、渋滞情報の「見える化」である。
第2回目では、プリウスのエネルギーモニターが、省燃費だけでなく安全運転につながることを書いた。
さらに、交通渋滞の解消にもつながることを書いた。
これが、可能になったのは、今までブラックボックスの中に入っていたエネルギーの流れが、エネルギーモニターという形で「見える化」されたからである。
エネルギーの流れがドライバーに見えるから、ガソリンをできるだけ使わない運転には、ドライバーがどうしたらいいかという情報が分かる。
情報が分かるから、ドライバーは適切な行動をとることができる。
それは、省燃費だけでなく安全運転につながっていることを書いた。
こうして、振り返ると共通のキーワードは、「見える化」である。
今回、今まで車のエネルギーの流れが、まったくドライバーに分からなかったということをまず書く。
さきほど書いた、「ブラックボックス」だったという意味がよく理解できると思う。
繰り返しになる部分もあるが、今までのエンジン車が「ブラックボックス」だったということをきちんと書かないと、次へつながらないので。
次に、エネルギーモニターの「見える化」情報をさらにiPod touchによって活用する仕方を書く予定である。
つまり、本題のプリウスとiPod touchの相乗効果である。
具体的には、どうしたら究極の省エネ運転と安全運転につながるかを書くつもりである。
はじめに、「今まで車のエネルギーの流れが、まったくドライバーに分からなかった」ことである。
車のエネルギーの流れなんかエネルギーモニターなんかなくたって、分かるじゃない。
エンジン → ギア → 車輪
にきまっているじゃないかと。
その通りなのである。
エネルギーモニターを見ていなかったら、私も何の疑問も抱かなかった。
前に書いたように、我が家の車のエンジン排気量は、前の車も今のプリウスも1500ccで同じである。
平均で前の車は、リッター10km、今のプリウスは20km。
この差は、何だったのか?
プリウスのエネルギーモニターを見ると分かるのだが、余分なエネルギーは全て回収している。
* 加速時の必要以上のエンジン出力は、モーターを発電機代わりに、電気に変えバッテリーへ充電。
* 減速する時の運動エネルギーも、モーターを発電機代わりに、電気に変えバッテリーへ充電。
前の車はどうしていたか?
これらのエンジンのエネルギーをほとんど(たぶん熱として)捨てていたのだ。
捨てていたから、利用できない。
利用できないからまた、ガソリンが必要になるという無駄の繰り返しだった。
ということに、プリウスに乗って、エネルギーモニターを見て、初めて気づかされた!
しかも、全エネルギーの1/2も捨ていていたのだ!!!
前の車の燃費、リッター10kmと、
今の車、プリウスの燃費20kmが如実に証明している。
な、な、な、なんと、1リッターのガソリンのうち1/2は捨てながら走っていた!!!
ガガーンである。
この気持ち、アプリ「line」のメールでお化けのようなスタンプを押された方でないとわからないかも?
頭の上から、雨のような筋が降りてきて、両手、両膝を地面にすりつけてがっかりしている。
まさに、このスタンプが私の気持ちだった。
よく考えると思いたたる節がある。
エンジンが非力なので、必要以上の急加速をする癖がついていた。
つまり、エンジンががんがん音を立てないと加速していないという錯覚にとらわれていた。
そのため、プリウスを購入して慣れない頃は、まるでガソリンエンジン車のように停止から加速するとき、アクセルペダルを強く踏み込みすぎていた。
踏みすぎて、前の車に追いついて、今度はまた急ブレーキという繰り返しだった。
必要以上の急加速と無駄な減速の繰り返し。
あー神様。
なんていうことをしていたんだ。
(アクセルペダルを踏みすぎて、急加速するからエンジンのコントロールができなくなり、アクセルをブレーキと踏み間違えて、コンビニに突っ込んだりする事故が起こるのだと考えられる。車重の割にエンジン出力の小さい、軽自動車が危ないと思われる)
プリウスは、停止から加速するとき、やんわりとアクセルを踏めば静かに加速するから、アクセルをいっぱいに踏み込む必要がない。
またモーターも加速時に力を出すので、エンジン車のように必要以上のアクセルペダルの踏み込みが必要ない。
プリウスは不要なアクセルペダルの踏み込みがほとんど必要ないので、事故を起こす確率もきわめて低くなると考えられる。
つまり、安全な車ということになる。
実際、バックで車庫入れするとき、エンジンは停止している。
アクセルペダルをやんわり踏み込めば、車もやんわり反応する(モーターのみで駆動する)ので、段差をスムーズに越えられる。
だから、エンジン車のようにエンジンを吹かすことなく、スムーズに車庫入れできる。
バックで急発進することがないので、自分から後方の車や建造物に当てることはほとんどない。
つまり、誰でも楽に車庫入れができる。
後方視界の問題はあるにしても。
こうしたことが全て分かるのは、エネルギーモニターによってエネルギーの流れを「見える化」してドライバーが分かるようになったからだと考えている。
すみません、今回も本題にはたどりつけませんでした。
次回に譲ります。
m(_ _)m
本題のエネルギーモニターの「見える化」情報をさらにiPod touchによって活用する仕方については。
そして、本題のプリウスとiPod touchの相乗効果についても。
でも、ヒントは差し上げましたので、いろいろ想像してみてください。