2014年5月16日(金)の読売新聞夕刊の記事13面をご覧になっただろうか?
楽器商のアンドリュー・ヒル氏の寄稿の記事のタイトルは、
「ストラディバリウスの響き」
この寄稿記事の中で、アンドリュー・ヒル氏は、次のように書いている。
「いずれのストラディバリウスにも共通するのは、人々の目をひく美しい姿だ。これまで何度も耳にした興味深いエピソードがある。初めてストラディバリウスを手にする奏者は、新しい奏法を身につける必要性に直面する。ストラディバリウスをうまく響かせるには時間がかかるのだ。しかし、ひとたびコツをつかむと、その経験は他の製作者の手による楽器を演奏する際に計り知れないほど役立つという。」
このフレーズを読んだ時、プリウスも全く同じだと思った。
短く書こう。
プリウスで身につけた、加速したら即アクセルから一旦足を離すといったプリウス独特の運転技術は、ガソリン車に乗っても活かせる。
具体的に書こう。
原動機付きバイクいわゆる原チャリに最近よく乗るようになった。
プリウスに乗る前は、よく急ブレーキをかけていた。
ところが、プリウスに乗るようになってからは、ほとんどアクセルスロットルだけのコントロールで、スピードをコントロールできるようになった。
つまり、原チャリでも安全な運転が出来るようになったのだ。
最も大きいのは、先の交通状況を見て、アクセルスロットルをどれだけ開けばいいか分かるようになりコンロトールできるようになったのだ。
つまり、必要以上にエンジンをふかすことがなくなった。
プリウスと同じように、ほとんどアクセルスロットルだけのコントロールで、スピードをコントロールできるようになった。
結果、急ブレーキと不要な加速が減って、安全運転になったと、自分で体感できる。
ストラディバリウスと全く同じである。
ストラディバリウスで身につけた、正しい奏法を他の楽器でも活かせるのと全く同じである。
心理学用語では、「学習の転移」という。
ストラディバリウスの奏法は転移可能なのだ。
同様に、プリウスで身につけた安全運転の技術は、転移が可能なのだ。
技術を身につけるのに、転移可能な技術から身につけた方が効率がいいのは、アンドリュー・ヒル氏の寄稿記事からも明らかである。
このことは、私がプリウスで身につけた安全運転の技術の経験からも、極めて納得がいく。
ストラディバリウスは何千万円とするが、プリウスはそこまでしない。
正しい奏法を身につけるのに、ストラディバリウスを演奏した方がいいように、正しい運転技術を身につけるのにプリウスを運転した方がいいのは間違いない。
(やみくもに学習しても、効果は上がらない。正しい学習には、正しい道具と手順がきわめて重要なのだ!)
あなたなら、どうしますか?