テレビ朝日の「題名のない音楽会」を最近良く視聴するようになった。
妻が録画してくれて、勧めてくれるからだ。
ブルーレイビデオで録画して、音はコンポに出力して聴いている。
ある時、我が家のコンポが100万円以上する高級スピーカーと高級アンプになったように感じた。
全く音が違う。
例えるなら、音が4Kになっている。
個々の音が分離して、キレがある。
前の音と今の音が、繋がっていない。
だから、どんどん音に引き込まれる。
耳を離さないのだ。
本当にびっくりした。
演奏している曲は、クライスラーの「プレリュードとアレグロ」である。
演奏しているのは、9歳の山本遥花さんである。
演奏後、五嶋龍氏がピュアな音ですねと会場の同意を得て、拍手が起こっていた。
どうして、こんなにもピュアな4Kのようなキレがある音が出せるのか、考えてみた。
結論から言うと、音楽は人そのものであるということである。
山本遥花さんの音楽に向き合って、基本から学ぶ謙虚な姿勢と、より良い音を出してお客様に音楽の素晴らしさを体得してもらおうという姿勢が、音の4Kかと思われる素晴らしい音楽になっている。
YouTubeの映像でも十分、そのあたりのこともご理解いただけると思う。
しかし、出来れば5月1日の「題名のない音楽会」を録画してある方から借りて、前後を含めてご覧いただくと、さらによくご理解いただけると思う。
山本遥花さんの謙虚な学ぶ姿勢が良く伝わって来る。
例えば、司会者の
「遙花ちゃんは初めてのオーケストラとの演奏どうでしたか?」
という質問には、
「指揮者の沼尻さんが合わせてくれたので弾きやすかったです」
という答えに、会場が沸いている。
立ち位置が、山本遥花さんと、オーケストラ、会場のお客さん、テレビの視聴者皆同じなのだ。
そうした山本遙花さんの音楽の対する姿勢がよくご理解いただけると思います。
そして、山本遥花さんの素晴らしい音楽にきっと感動されると思います。
和の国の言葉に、言霊または言魂(ことだま:ko to da ma)ということばがあります。
言葉に霊が宿るという意味ですが、私は「言魂」のほうが好きです。
言葉には、人の人柄が出てきます。
ですから、ここでは、「言魂」ならぬ「音魂」でしょうか?
山本遙花さんの音楽を追求して、全ての人々とその素晴らしさを共有したいという気持ちが、音になって表れています。
その気持ちが「音魂」(おとだま=私の造語)になって表れています。
それが、山本遙花さんの音楽と言えるのではないでしょうか?
だから、一度聴くと耳が離せなくなるのです。
山本遙花さんの音楽から。