母を追う
稚児や手つなぐ
冬の夕
ははをおう ha ha o o u
ちごやてつなぐ chi go ya te tsu na gu
ふゆのゆう hu yu no yu u
稚児(ちご)とは、入学前までの小さな子どもをさす。
狭い意味では、乳児を過ぎた頃から、幼稚園入園までくらい。
この句は、我が町にある駅前の光景である。
小さな女の子2人が手をつないで、ちょっと先を歩く母親2人を追いかけている様子を句にした。
母親のひとりは時々、2人の手をつないだこどもたちの様子をちらちらっと確認している。
しかし、稚児2人は、しっかりと手をつないで、話しながら歩いている母親たちのあとを、楽しそうに追いかけている。
この稚児2人の様子から、母親同士とこどもたちの仲良い関係が、とてもよく理解出来た。
夕暮れ時のちょっと物寂しい時間帯にもかかわらず、とてもいい光景を見せてもらった。
和の国へいらしたら、こうした何気ない様子もよくご覧になってください。
この国には、こどもたちを大切にするこうした「子どもを見守る」文化があります。
だんだんと忘れ去られていますが。
もちろん、我が町にもあります。
前に書いたように。
だから、どんどん若い人たちがこの町に入って来て、学校は校庭がなくなるくらいに、校舎を増築しています。
あなたも、この町へいらしてはどうですか?