春箱根
プリウス楽し
Bレンジ
はるはこね ha ru ha ko ne
ぷりうすたのし pu ri u su ta no shi
びいれんじ bi i re n ji
Bレンジとは、下り坂で使うブレーキレンジのことである。
(バックではないので、念のため)
プリウスには、下り坂をブレーキの使いすぎによるペーパーロック(ブレーキが効かなくなること)を避けるために、Bレンジが用意されている。
「エンジンブレーキを効かせて安全に下るために用意されている」
とばかり思っていた。
実は、それだけじゃなかった!
オートマチック車では、セカンドレンジに当たるものである。
このプリウスのBレンジが楽しい。
伊豆長岡から、伊豆山へ向かうのに、熱海へ出る海岸沿いの道をいつもなら進む。
しかし、カーナビは箱根山を中腹まで登り、伊豆山の中腹を進む道を示していた。
面白そうなので、カーナビに従って進むと箱根山から急な坂を下る。
ここでは、Dドライブでは危険なので、Bレンジへシフトチェンジして、エンジンブレーキをしっかりと効かせながら快適に下る。
Bレンジでは、エンジンブレーキがしっかり効くので、快適に、安心して下ることが出来た。
もちろん、ハイブリッドだから、モーターでしっかり下るエネルギーをバッテリーに蓄電して、回収する。
これも、快適な理由の一つである。
しかし、ほんとうにBレンジが効いたのは、その先だった。
カーナビは、伊豆山の中腹をまとわりつくような、くねくねしたアップダウンが激しい道を進む。
道幅も狭く、カーブでは対向車にも気を遣わなくてはならない。
しかも、カーブもふくめアップダウンが激しい。
その上、直線部分がほとんどない。
こうした道では、Dドライブでは頻繁にブレーキを踏まなくてはならない。
ハンドリングの上にである。
しかし、Bレンジは素晴らしかった。
Bレンジは下り専用という思い込みから、初め上り坂には使わなかった。
しかし、下りの後すぐ急な登りという道では、Bレンジをそのままにして、アクセルペダルを強く踏み込むと、エンジンとモーターの両方でぐいぐいと上ることができた。
その先、カーブや下りでは、アクセルから足を離せば、強力なエンジンブレーキが効くので、しっかり減速する。
これが、素晴らしかった。
下りでは、スピードの出すぎを防いでくれ、カーブでは対向車線へはみ出すことなく、自車の車線をキープしてくれた。
しかも、加・減速がスムーズできびきびと走る。
こんなに、急な登り下りや、カーブのある道でプリウスほど安心して快適にドライブ出来た車は、これまでにない。
もちろん、状況に応じて、平坦な道が続くところでは、Dレンジに戻す。
エンジンブレーキが必要ないからである。
もし、あなたがプリウスに乗ってこの国をドライブされるなら、せっかくついているBレンジを生かさない手はない。
Dレンジとともに、プリウスのBレンジは、あなたの和の国での運転を、限りなく楽しく、快適で安全なものにしてくれるだろう。
(^-^)