紀平梨花さんのスケートを俳句にした。
紀平梨花さんは、氷上のスケートでまるで音楽そのものになっている。
音符のように、高くなり低くなり、また16分音符もあれば、4分音符もある。
高速な回転もあれば、ゆっくりと滑るステップもある。
全身を使って、スケートで音楽と一体になっている。
素晴らしい音楽、例えば次のYouTubeの音楽、ビューティフル・ストームをスケートで表現したい。
素晴らしい音楽をスケートで滑りたい。
A Beautiful Storm (Epic Cinematic Piano/Violin) - Jennifer Thomas (Original Song)
おそらく、それが紀平梨花さんの小さい頃からのイメージにあって、彼女はそれに向かって集中して努力してきたのではないか?
そのためには、上半身を鍛えないと表現出来ない。
両腕を含めた、上半身を美しく動かすことができない。
そのことに、小さい頃から気づき、「素晴らしい音楽をスケートで滑りたい」という目標のために、上半身を鍛えて、この目標を終始追求してきたのではないか?
最近、そう思うようになった。
紀平梨花さんのスケートを見ていて。
シンメトリー(左右対称)な動きは、安定感はあるが単調になってしまう。
例えば、建物がそうだ。
平等院のように。
しかし、紀平梨花さんのスケートでは、両腕が違った表現をしている時間が圧倒的に長い。
つまり、アシンメトリーなのだ。
紀平梨花さんは、上半身の体幹がしっかり鍛えられているから、アシンメトリーな表現が自由にできる。
だから、音楽に合わせた多様な表現が自由に出来る。
だから、美しい。
だから、動きがある。
単調でない。
音楽そのものなのだ。
紀平梨花さんの芸術ともいえるスケートでは。
そして、その努力の結果が、こちらの4大陸選手権の映像だ。
ご注目いただきたいのは、後半の回転でも、音楽にあわせて違った速度の回転技を組み合わせていることだ。
これには、ほんとうにびっくりするとともに、感動する。
「素晴らしい音楽をスケートで滑りたい」という紀平梨花さんの思いが、この一点を見ても理解出来る。
そして、紀平梨花さんは、今や
氷上で音楽となる紀平梨花
になっている。
【フジテレビ公式】四大陸フィギュア2019<紀平梨花選手・女子フリー>ノーカット配信
こんな素晴らしい音楽表現を見せていただけるとは思いもしなかった。
出来れば、和の国のスケート会場でライブで鑑賞されることを強くすすめたい。
(^J^)