上のグラフをご覧いただいただろうか?
東京のほぼ隣といえる千葉県浦安市の人口動態が、転入超過から転出超過へと急激に逆流しているのだ。
これほど転入超過から転出超過へ大きく逆流した地域は、千葉県でもない。
(末尾のグラフ参照)
それも900人を超える転入超過から、1000人を超える転出超過へとまさに、「逆流」している。
他の地域の人口増減の比較グラフを見ても、これまでの転入超過が多少弱まった地域はある。
例えば流山市や船橋市のように。
また、八街市のように転出超過だったものがさらに増加した例はある。
しかし、浦安市のように「転入超過」だったものが「転出超過」つまり完全大幅プラスだったものが完全大幅マイナスになった市町村は浦安市のみである。
これはどう考えても新型コロナによる東京脱出と考えざるを得ない。
それも典型的な千葉都民である浦安市の特殊事情であると考えられる。
東西線快速で浦安駅から都心(大手町)まで16分で行けるという利便性が、この地域のあだとなってしまっているのだ。
利便性があるということは言い換えれば「密」になりやすいということである。
新型コロナに対する感染リスクが非常に高い地域といわざるを得ない。
東京の都心と同様に。
人々は正直なのだ。
次から次へと変異する新型コロナに対する有効な手を打つことが出来なければ、東京は空洞化することは目に見えている。
実際、居酒屋チェーンの閉店情報が報道されている。
人口が密であることがこれまで経済合理性として高く評価されてきたが(例えば銀座の地価)、朝日新聞のデータはそれがまったく通じなくなる可能性があることを示しているのだ。
以上この記事で掲載したグラフは、2022年2月2日(水)の18面、第2千葉版の記事、「県全体では転入超過 2021年人口移動報告 県内・東京の人流 コロナで逆転」の記事中の「■2021年の人口増減」の表から筆者がグラフ化したものである。
今回の記事を書くことにしたのは、前回
無策な自公政権に代わって、コロナが地方の人口減少問題を解決か?千葉県で東京から年々倍々の転入による人口増。過疎こそコロナへの強力な対抗策!
上記の記事を書いて、もう一度この記事の表(「■2021年の人口増減」)をよく見たら、浦安市が驚くべき状況になっていて、一刻も早く読者の皆様にお知らせしなければならないと考えたからである。