実は「ひゅうが」や「ちよだ」や「いずも」などのDDH(軽空母)が元気にロールアウトしている。TBSの安曇は妙に興奮して「最新鋭」を繰り返す。
だが、この護衛艦は往々にしてヘリを搭載するだけで、別に戦闘機とか積めるわけでもない。
何故、このシステムが持て囃されるのか?と思う。
戦力的には攻撃力と呼べるものはないのだが、このDDHは世界中で建造されている。
ヘリ如き、何の戦力でもない。思うに、この新型護衛艦は、攻撃能力のない護衛艦として、配備されている。
ミサイルも砲も魚雷も撃てない。これが何で最新鋭なのか?
また航空機の新型がナカナカ出来ていない。
これも分からない。
出ても良さそうなものなのだがアメリカがとにかく作らない。
そのくせ日本には作るなとほざく。
しかし日本もF1戦闘機は見事に大失敗作で、あれを誉めそやした馬鹿は、全く持って何者だ?と思う。
ただT3は良く出来ているようである。
日本の主力戦闘機F15が初飛行したのは1970年代である。出来上がって44年?それは凄いね…。
その辺は確かに呆れる。何しろ、この機体が出てきた頃には、売りの最初の言葉が「真空管を使わない最初の戦闘機」なのである。
マジ?と思われるだろうが、その前の戦闘機F4ファントムは初期型は「真空管」が電装系に入っていたのである。
丁度この頃マイコンの機能が上がってきたのである。
また同じ頃にF18やF16なんかも出て来ている。
それと「巡航ミサイル」も出てきたのである。
この頃の戦争漫画(空戦ロマンとも言われたが)では電装系の進化と過去の航空機との鬩(せめ)ぎ合いが描かれている。
因みに、この頃ソビエト連邦(=ロシア)はバンバン真空管だった。バイコヌール宇宙基地が真空管を使った管制システムを放棄したのは2005年である。(多分そのくらい)
では、この頃のコンピューターはどのくらいのものだったのか?と言うと、この時代コンピューターがCPUが8ビットのクロックが500kHz(今の6万分の一)RAMが12KBぐらいのUNIXでHDDが1MBぐらいだった。OSと言うものは、殆どUNIXだったのだ。先ず、この頃の最高のコンピューターに対してゲームボーイが勝っている。
そんな糞みたいなモノを使って200km以上はなれた目標に数mの誤差で核兵器を打ち込む事ができた。今なら私は1000万円あれば、巡航ミサイルを作れるだろう。ただし、エンジン、爆薬を除く。
一方で、アメリカは1950年から出来損ない飛行機を延々と10年近く作ってきたかと思うと、思い出したようにセンチュリーシリーズの立派な飛行機を作るようになった。
まぁF100スーパーセイバーは駄目でもF101デルタガー、F102ブードゥー、F104スターファイター(不毛地帯に出てきた飛行機でマッハ2を出せるだけの機体)、F105サンダーチーフ(ベトナム戦争の花形。よく飛びよく落とされた。墜落の様子を動画で見たのはF105だけだ)F106デルタダート、F107(これは試験機)、F108(レイピア:実験機)、F109(エヴァに出てくる飛行機みたいな奴に似た形)、F110(空軍版F4ファントム)、F111可変翼の攻撃戦闘機。Me110同様機動性に劣る機体。
とまぁジェット機になってからも、主に空軍の機体だけでも、こんなものである。因みに、海軍の飛行機は酷い物が多く、F8やF4の前までは悲惨そのものである。
だが、機体はバンバン出てきた。それがひと段落の集大成がF14,F15、F16,F18である。
このF18は最初YF-17/18と言う言い方で、これはYF-22/23と似ているが詳細は分からない。どうせ開発主体の利権問題だろう。
これらセンチュリーシリーズは20年もしない間に出てきた。この他にも輸送機はC110とかC120、C130、C140と色々作ってC5Aギャラクシーを作り、ヘリコプターもHU-1からSHシリーズを作りボーイングバートルからチヌーク・スカイクレーンなども作りCH50シリーズを作った。はっきり言うとメチャクチャ作ってきた。
それが1970年代で終わりである。
一つは開発費用が馬鹿みたいにかかったと言う事と、航空機だけのシステムではないと言う事で、その実験開発、また航空機を如何に有効に戦わせるか?と言う問題があり、出来上がったF14,15,16,18は、それらの運用に使われ洗練されてきたのである。
その作られたのは陸軍機という珍しいA-10である。それ以外はF-5とかXF-21とかぐらいである。
そして満を持して出てきたのがYF-22/23だが、駄目だった。
何故か?それは実はB787の技術にも関わっている。B787が駄目飛行機と見做されているが、どうも陰謀の様である。
先ずYF-22/23は何故開発中止となったのか?基礎設計が駄目だったのだろう。
例えばB-777は最後のジュラルミン飛行機と言われている。一方でB-787は最初の複合材主力の飛行機と言われていた。このジュラルミンの硬い飛行機と複合材(炭素繊維中心)の柔らかいしなやかな飛行機の違いは?
先ず、強度を考えると、繊維が一番強いのである。例えば鉄ではピアノ線が一番強く、それを撚ったワイヤーが一番強度のある金属材料素材である。これの最高品質のもの=炭素繊維はピアノ線よりも柔らかく強度(引っ張り強度)は強いのである。この炭素繊維はしなやかに強度を維持できるのである。
YF-22/23はジュラルミンの硬い箱型の奴でステルス性を全方位に用意した。その結果、境界層剥離の問題が出てきた。F15などもそうだが、羽根の根元の部分は長く、ゆるい曲線が広がる。その曲線が空力を前提にF15は作ったが、YF-22/23は電波の反射の都合で作られており、その結果、大きな問題を起こした。
それはYF-22/23を見れば分かるだろう。大きくXの形になっている。そして、何処が先頭でも通用する構造である。
これはドイツの実験した「円盤翼」と似ている。
この「円盤翼」は翼の表面の風が境界層を維持できるか?と言う問題にある方向性を見せた。それは円の羽根でも飛ぶが、ダイブすると回復は難しいと言うものだ。
それは羽根には特徴と言うものが必要で、縦長にしても横長にしても、その特徴を示す。だがどの方向からも同じ形状では、どちらから風が来ても同じとなる為に急旋回をすると、風の流れが勝手な方向を向きやすいというものである。
更にYF-22/23はその羽根が長くまっすぐで薄いのだ。これを高速機動をする為に前縁と後縁の舵だけで旋回するのだろうか?
それは無理だと分かっていた。つまり順回転、逆宙回転でも、羽根が真っ直ぐ過ぎて旋回半径が広くなる。これはF15以上に均質の広い羽根のYF-22/23だからだろう。
もしこれを改善するには、先ず主力を反り返らせるか、内側に屈めるしかない。それが硬い機体では無理なのである。
B787の複合材は、この大きな歪を与えても大丈夫な繊維質である。繊維を、まだ航空機関係者は分かっていないのだろう。飛行機を作るのにリベットと接着剤ではなく縫製でやるのが一番いいのである。その辺を見誤ったB787だが、それでも性能は出ている。駄目なのは補記類の電化である。
私が思うにステルスの高機動飛行機は、機体が旋回方向に向かっての局率を十分に取れる必要性がある。これはNEWTONの1990年の記事にもあった。
だがアメリカは、この複合材の使い方がわからないのであるようだ。
例えば被殲滅20(殲滅される能無し馬鹿カモ)はベクターノズルがない。YF-22/23はベクターノズルがある。これは何故そうなのか?旋回しない機体をベクターノズルのトラクションを使って回そうとする試みなのである。そして、それが過度に進み失敗した。多分そうだと思う。
この頃B787が出来上がって、複合繊維の機体がどんなものか?と見て、その為B787がお蔵入りになった可能性がある。
だが、虫獄の馬鹿は「ベクターノズルなんて要らない」なんて見当違いの寝言をほざいているので、まぁ馬鹿は馬鹿と言う事で安心しました。馬鹿。
さて、今後ですが、攻撃用のイージスシステムや小型舟艇の無人化、高速機動化、無動システムによる防衛などの様々な観点がある。
船を沈めるのはミサイルや砲弾と言う馬鹿には、技術と言うものがどういう形態をもつのか?分からないのだろう。わかる必要はない。それで虫獄チョングソはされるのだから。
まぁ色々手はあります。