せめて、8月・俺だってちっとは、まじめになる。
敗戦の日が過ぎた。
閣僚・政治家の「靖国」への態度で、そいつのタカ派度が実に良くわかる。
歴史への真摯な、向き合い方や、そこから学ばんとするそのような姿勢も分かる。
保守であっても、靖国を良しとしない者・「皆が参拝出来る新たな施設を国が・・」と語るものも、少しは居るんだな・・・
そのような本を読んだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/12/912c12278a329707c8d84fb00a616402.jpg)
「奇をてらわず・・陸軍省高級副官 美山要蔵の昭和」・伊藤智永 講談社
2009・3・23発行
これは、読むのに、1週間かかっただす。
15年戦争の末期にあって、参謀本部編成動員課長・大佐・南方軍参謀となり、敗戦の年には陸軍省高級副官で終えた、美山要蔵の、まあ、ノンフィクション風のルポである。
彼の戦後は、第一復員省文書課長を振り出しに、復員業務部長となり、アジアでの遺骨収集と、「千鳥が淵戦没者墓苑」の創設に生涯を尽くし、86歳で一生を終えたようである。
美山は、その生涯の仕事から見た、思想は、天皇を崇拝であり、それが生涯変わることは無かった。そして、戦争の責任もまた、十分にあるような人物であると僕は思う。
その彼が、遺骨収集や、戦没者墓苑の創設に生涯をかける過程で、靖国・昭和天皇の考え、A級戦犯の合祀の問題などが、このルポでは、彼の日記を使うことで、浮き上がり、なかなか読み応えのある本となっている。
靖国とその合祀問題は、神社側の「中心に成りたい」と言う思いや、ここを足がかりに「時代を戻そうとする」政治家や右翼的個人・集団の着々の活動で行なわれ、美山はそれでない、戦争の犠牲者や、その家族が、どんな人でも参拝できる施設を目指した姿が、この本で浮き彫りになるのである。
読後、かれの目指した戦没者・戦争で亡くなった人すべてを弔うことは、21世紀に引き継がれた課題であること。今靖国で策動する「時代に針を戻そうとする輩」のいやらしさや、危うさが、かなりあぶりだされます。
あらためて、靖国で無い、弔いたいと思う国民の全てが、気軽に行ける施設、そしてそれは、これからの政府が世界に後ろ指を指されないような姿で、作るべきだなと、思いを深くすることが出来る本でありました。
敗戦の日が過ぎた。
閣僚・政治家の「靖国」への態度で、そいつのタカ派度が実に良くわかる。
歴史への真摯な、向き合い方や、そこから学ばんとするそのような姿勢も分かる。
保守であっても、靖国を良しとしない者・「皆が参拝出来る新たな施設を国が・・」と語るものも、少しは居るんだな・・・
そのような本を読んだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/12/912c12278a329707c8d84fb00a616402.jpg)
「奇をてらわず・・陸軍省高級副官 美山要蔵の昭和」・伊藤智永 講談社
2009・3・23発行
これは、読むのに、1週間かかっただす。
15年戦争の末期にあって、参謀本部編成動員課長・大佐・南方軍参謀となり、敗戦の年には陸軍省高級副官で終えた、美山要蔵の、まあ、ノンフィクション風のルポである。
彼の戦後は、第一復員省文書課長を振り出しに、復員業務部長となり、アジアでの遺骨収集と、「千鳥が淵戦没者墓苑」の創設に生涯を尽くし、86歳で一生を終えたようである。
美山は、その生涯の仕事から見た、思想は、天皇を崇拝であり、それが生涯変わることは無かった。そして、戦争の責任もまた、十分にあるような人物であると僕は思う。
その彼が、遺骨収集や、戦没者墓苑の創設に生涯をかける過程で、靖国・昭和天皇の考え、A級戦犯の合祀の問題などが、このルポでは、彼の日記を使うことで、浮き上がり、なかなか読み応えのある本となっている。
靖国とその合祀問題は、神社側の「中心に成りたい」と言う思いや、ここを足がかりに「時代を戻そうとする」政治家や右翼的個人・集団の着々の活動で行なわれ、美山はそれでない、戦争の犠牲者や、その家族が、どんな人でも参拝できる施設を目指した姿が、この本で浮き彫りになるのである。
読後、かれの目指した戦没者・戦争で亡くなった人すべてを弔うことは、21世紀に引き継がれた課題であること。今靖国で策動する「時代に針を戻そうとする輩」のいやらしさや、危うさが、かなりあぶりだされます。
あらためて、靖国で無い、弔いたいと思う国民の全てが、気軽に行ける施設、そしてそれは、これからの政府が世界に後ろ指を指されないような姿で、作るべきだなと、思いを深くすることが出来る本でありました。