おジャ魔女どれみと徒然

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アキラとあきらについて、その山崎プレス

2023-07-01 10:46:00 | 邦画

 池井戸潤原作。十八番の銀行物語。
 2017年にドラマ化。今回見たのは去年夏に公開された劇場版です。

 ストーリーは、

 潰れた町工場の息子、山崎瑛。
 大企業の御曹司、階堂彬。

 異なる人生を歩んだアキラとあきら。
 後に、日本有数のメガバンク『産業中央銀行』で、二人は再会する。

 自分が中小企業に勤めてるせいか、凄いビシビシ来ましたね。
 最近だとアメリカの銀行破綻やら、かなりタイムリーな内容。

 銀行マンをヒーローとして描く、特徴的な作品。
 金融知識は必要なし。ややこしさ抜き。王道的な展開。

 ちょっと予告と見た感じ違って、重厚感はなかったかな。
 割りとあっさりとした人間ドラマです。

 まぁ、映画だからしゃーないのかもしんないけど。
 シンプルに纏めてあって、面白い作品ではありましたかね。

 キャストもなかなか個性的で良かったです。
 竹内涼真×横浜流星、特撮コンビのW主演から始まり。

 塚地×児嶋、ユースケの芸人勢、竹原慎二さん。
 山寺宏一さん出てきた時はさすがにびっくりしたなw

 江口洋介さんも良い役所。
 山一でしんがりを務めた男が、今度は確実性の鬼と。何か感慨深い。

 物語はあっさりでしたが、飽きさせないポイントがしっかりある。
 手堅い作品だと思います。最近の邦画をナメたらあきませんよ。

 ラストは「君の名は」みたいで、ちょっと笑っちゃいましたがw
 上白石も出てるしよw
 
 テンプレ感は否めないが「物語はこれで良い」という。
 設定・展開が存分に詰め込まれた作品。ソツがない作品です。

 まぁ、ドラマ版の方が人気は高いらしいですがw
 ドラマは9話あるみたいで、俺としてはそれを二時間で見れるならお得なんかなと思いましたが。

 ドラマ版にも俄然、興味が湧いてきました。
 原作・キャスト・スタッフ。三位一体になった傑作です。

 では、また。



人のセックスを笑うなについて、そのDont laugh at my romance

2023-02-08 06:25:00 | 邦画

 美術校に通うみるめ19歳。学校の講師ユリ39歳。
 二人は恋に落ち、20歳差の逢瀬を楽しむ。

 が、ユリには夫がいることを知り、みるめは困惑する。

 人妻の火遊びに付き合わされる男子学生のお話。
 永作博美さん、可愛いね~。何なんだろう、この魅力はw

 長回しが少々ウザったいが、そのダラダラが良いとも言える。
 不倫劇なんだけど道徳観を振りかざしたりとか、善悪は抜き。

 ドロドロせず、カラッとした仕上がり。
 まぁ、真剣に見るような話じゃないしw

 リアリティはあるんかな。愛の対象と性の対象は違うという。
 男女の食い違い。永遠のテーマ。

 時折流れる音楽も良い。永作さんの鼻歌がまた可愛いんだ。
 長回しの効果か、なんか映画全体が作業BGMみたい。

 酒と肴を片手にのんびり見るのが一番。
 映画なんて元々そんなもんでしょw

 人妻に弄ばれる松山ケンイチを、皆で覗き見しましょう。
 では、また。




ウェディングハイについて、その結婚式

2022-10-31 03:10:00 | 邦画

 バカリズム脚本にして、大九明子監督最新作。
 結婚式をテーマにしたコメディ映画です。

 「甘いお酒」から芸人脚本請負人と化した大九監督期待の作品w
 バカリ脚本がどんなもんか心配だったが、中々楽しめました。

 何てことない、良い意味で下らない作品でしたけどねw
 結婚式や宴会で浮かれちゃった人のお話です。

 感覚としては、ウッチャンの映画に近いんかな。
 誰も傷つかない、クスっと笑えるような映画。

 お酒を片手に見るのがええかも。
 あんま集中して見るような映画ではないやろうしなw

 どっちかと言うと、甘いお酒の方が好みだけど。
 こっちもこっちで、ほんわかした映画で終始楽しめました。

 大九監督の映画良いな。これからも追っていこう。
 では、また。



ハケンアニメについて、その覇権

2022-10-30 05:40:00 | 邦画

 今年5月に公開された映画。各所でかなり評価が高い。
 辻村深月氏の小説原作、アニメ製作をテーマにした作品。

 ちなみに「ハケン」は「派遣」ではない。
 題名で、派遣社員がアニメを作ると勘違いする人が多いんと。

 実際、俺もそうでしたw だから、かなり意表を突かれた。
 主人公である二組の監督とプロデューサーが切磋琢磨していく。

 外連味のないストレート。とにかく真っ直ぐなストーリー。
 モノ作りに対する情熱を前に出した、お仕事作品です。

 若干、アニメに対する考え方・捉え方は鼻につくが (^^;
 まぁ、多少ファンタジーと割り切ってみると非常に面白いです。

 アニメ作りというよりかは、やはりモノ作り。
 プロジェクトXに物語が付いたみたいな感覚で見ると良いんかな。

 なんか評価は高かったけど、興収は奮わなかったらしい。
 やっぱ題名のせいで敬遠されたんかね?w

 俺もイマイチ、題名でピンと来なかったから。
 何となくで借りてみたら、大当たりやったわ。

 不遇の名作やな。ただ、傑作なのに変わりはない。
 では、また。
 


LOVE MY LIFEについて、その「わたしがわたしでいること」

2022-10-17 06:56:00 | 邦画

 ハリソンさんの百合三部作の真打登場。

 作品がどうより石田衣良の父親役の方に注目が集まった本作。
 また、何とまぁ言い難い映画だなw

 やまじえびね氏の少女漫画原作。
 いちこエリーの同性愛を描いた物語。

 石田衣良の父親役以上に不思議な世界観。
 NANAとか、いかにも少女漫画な雰囲気。


 若かりし高橋一生さん。なんか感慨深い。
 こっからどんどん垢抜けていって名優に成長していくやな。


 ヒロインは吉井令さん・今宿麻美さん。
 あんま有名な役者ではないが、違和感なく演じてましたかね。

 夏帆と違い、ちゃんと乳首も出してたし。
 おい! Redの話をするんじゃない!!w


 百合にありがちな濡れ場がしっとりしてて良かった。
 結構、俺好み。あんまがっつりしたの嫌いなんでね。

 それだったらAV見りゃいい話やん。
 二人並んで歩いたり、座ったりしてる姿にこそ、情景が映る。

 監督はそこら辺、よく分かってる気がする。
 改変のような違和感も見当たらないし。

 この時代の漫画原作の部類なら、傑作に値するんじゃないかね。
 石田衣良のキャスティングだけは謎だがw

 でも、まぁ、言うほど悪くないし慣れるよw
 今となっては良いアクセントだと思う。

 監督は川野浩司さん。名前覚えとこう。


 女性が考える百合というか、レズって言うのは本当に独特。
 甘いようで、芯を食ってくる。

 男の考える百合や萌えとは根本から違う。
 石田衣良の「自分の人生を生きなきゃいけない」って言葉が物語る。

 序盤の父親のカミングアウトで見る者を引き込み。
 中盤で恋愛ドラマ。二人の感情をしっかり見せ。
 終盤、それぞれが自立・成長した姿で再会する。

 特に終盤の盛り上がりは見応えがあった。
 90分尺でエンディングがバシッと決まるの本当に凄い。

 面白い。原作の漫画も読んでみたいわ。


 森永みるく氏の『ガールフレンド』。
 秋山はる氏の『オクターブ』。
 志村貴子氏の『青い花』。

 名作の百合漫画は、特に女性作家が描く作品は。
 何よりもこの自立・成長を大事にしてる気がする。

 異物として描きながらも、自分は自分という。
 同性愛を生活の一部や実状として描いてる感じある。

 男の作るヤツは所詮、消耗品なんすよね。
 欲望の解消やその方法でしかない。

 まぁ、漫画や映画なんて、その場で楽しければいいんだろうけど。
 なんか男として生まれたことを後悔する瞬間があるんですねw

 百合作品を見てると。
 女性の方が色んな物を感じたり想像したりしてんだなと思うと。

 しんみり、切ない。

 何の話をしているw
 では、また。