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アバランチについて、その雪崩の始まり

2023-05-14 13:07:00 | ドラマ作品

 捜査一課を左遷された西城は『特別犯罪対策企画室』へ異動。
 しかし、そこに待ち受けていたのは『アバランチ』。

 羽生を中心とする警察のアウトロー集団だった──。

 綾野剛熱、ついに越年。未だ冷めやらず。
 とうとう禁断のフジ・カンテレのドラマに手を出してしまった……

 評価は高いとはいえ。CRISIS』の悪夢が蘇る。内容も似てるし。
 小栗・西島を使ってあの出来を送り出してる時点でな。

 そうそう信用できないw
 だから、このドラマも期待どころかヤケッパチで見たんですが。

 面白い。

 太鼓判。クソ。フジのくせに、面白いドラマ作ってんじゃねー!w
 調子乗んなカス! 面白いんだよボケ! 死ね!


 感想もヤケクソw
 第1話から引き込まれた。ネットの使い方が上手い。

 警察とネットの関係はいつも鬼門だったが。
 ようやっと説得力のある作品に出会った。しかも、フジ製作!


 CRISISみたく、政治の闇を暴く系だが。見せ方がスタイリッシュ。
 戦闘もヨタヨタしてない。キレがある。

 ここはメアリージュンさんが頑張っとるね。
 綾野さんもけっこうムキムキだしなw

 さすがにCRISISが酷すぎたという自覚があるのかないのか。
 反省点とか、他作品の良い部分をしっかり吸収してる。素晴らしい。
 

 デジタルタトゥーってやつですかね。
 真実を完全に暴くというよりも必罰。見せしめ。
 
 正義も目的も感情もなく。俺が求めていたものだ。
 本物の勧善懲悪。悪を罰するだけ。シンプル。好き。


 監督は藤井直人さん。
 映像の雰囲気とか、どっかで見たことあるな~と思ったら……。

 『新聞記者』の監督!! だから内調が出てくるのか。
 ストーリーの分かりやすさとかも、特徴的ですよね。

 新聞記者は正直、まだまだ成長途上だったけど。
 このドラマでしっかり向上が見れた。

 しかし、この映像の綺麗さ。なんか紗がかかってない?w
 この質感が臨場感に繋がってる。本物のドラマだ。


 6~10話まで第二章かつ最終回。もうちょい1話完結見たかったが。
 全てはラスボス・大山を倒すための物語。これも定石を覆す良点。

 普通なら最後2話くらい使って最後話ってとこか。
 CRISISとか、1話だけじゃなかった?w

 どうしても粗が出ちゃうとこを、5話分使えばね……。
 完成度の高さ、重厚さ。段違い。

 てか、久々にこんなストーリー仕立ての最終回見た気がする。
 ここは流石、映画監督の手腕ですね。お見事です。

 JK霧島蘇り藤田など話も二転三転。いや、どんでん返し
 5話ぶち抜きな分、その衝撃も強い。

 大山という敵を最初から柱にしてたのも効果ありやったな。
 強大さ・邪悪さを存分に発揮して物語を映えさせる。面白い。


 今回は敵になりがちなネット民・出版社が味方ということで。
 テーマである『正義の力』が一つ掛かってんのかな。

 正義というよりかは人の善意を信じるってとこなんだろうが。
 羽生の決めセリフである「動画を見る全ての人に委ねる」。

 その人の何に委ねるのか。俺は人の善意なんじゃないかなと。
 正義だと言うなら、日本版CIAも重要だと思うしw

 正義を信じるなら、俺は大山に味方するよ。
 でも、善意の話なら、大山の敵になるのが当たり前じゃない?

 CIAを作る。でも、その過程で何をしていいのか?
 それとこれとはまた話が違う。今回は善意の傾き。

 マキちゃんが最後に話した「たった1度で良い」。
 正義や大義を貫くなら180度や360度が必要だと思う。

 その1度こそ、人が持つちょっとした善意の傾きなんじゃないか。
 希望を持たせる、凄い前向きな内容だったと思う。

 ここに勧善懲悪が完成する。天晴れ。


 『新しい刑事ドラマ』という触れ込みだが。
 正直、新しくはないねw 話自体はありがちっちゃありがちかな。

 新しくはないが、とにかく面白い。
 それって何よりも重要なことなんじゃないか。

 てか、いつ視聴者が新しさを求めたんだ?
 こちとら面白いものが見てぇんだよ!w

 アバランチは新しくない。
 でも、面白い。傑作です。

 では、また。





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