ウガンダ選手団の陽性者ニュースから見えることを考えました。
成田空港での検疫で、濃厚接触者を隔離できなかった(濃厚接触者の認定ができなかった)のはなぜか?
組織の不備もさることながら、そこから見えるのは、
『検疫本来の目的よりも、自分たちの与えられた仕事が優先される』と云うことだろうか。
それぞれの立場では、
厚生労働省の担当者は濃厚接触者の特定について、「航空会社からの情報を自治体に提供し、それをもとに自治体が判定をする」と説明。
大阪府では「府に陽性者の管理権はないので、陽性者に直接連絡し、調査できる権限を与えてもらいたい」とした。
ある府職員は移動中に感染が広がることを不安視し、「成田空港で陽性者が出たのだから、8人は大阪への移動前に国が濃厚接触者を特定すべきだったのではないか」と憤った。
現場の自由度には 「暴走の危険性」 もはらんでいると云える(名古屋出入国在留管理局で、スリランカ女性ウィシュマ・サンダマリさん亡くなった)が、
現場の職員が、仕事に対する本来の目的を理解していないと、緊急事態(今回は緊急事態とは云えないだろうが)に直面したとき、危険を察知した正しい判断ができなくなってしまうのではないか。
「 不測の事態 」は、本来想定外なのだから。(危機を想定する力不足は別の機会に触れます)
今回は、残りの8人を濃厚接触者と特定し、隔離するようです。(2週間と決定していないことに疑問は残ります)
今回8人は陰性でした。
これは、ただ単に『運が良かった』だけではないだろうか。