東京都の感染状況が芳しくありません。
この期に及んで『動員』(学校連携観戦プログラムと呼んでいますが・・・)を掛けるのでしょうか。
日本で人気のない種目やパラ競技に於いて、生徒児童の観戦は、
①青少年に生でトップアスリートの取り組みを見せる。
②会場を盛り上げ歓迎の意を表すとともに、アスリートのパフォーマンスの向上につなげる。
③世界に発信する画像の見栄えを良くする。
など、多くのメリットがあることは理解できます。
しかし、新型コロナの感染状況が悪い。
どうも、観客を入れることは、感染状況を下に判断されたのではなく「結論ありき」の判断だった気がしてならない。
そこに、生徒児童を巻き込んでいるのでしょう。
政府がだした学校連携観戦プログラム参加判断の指針では、
指針の案では、大会の組織委員会の意見も踏まえて、緊急事態宣言の地域では参加を中止する、まん延防止等重点措置の地域では、自治体が参加の可否について統一的な考え方を示す、その他の地域では、各教育委員会や学校が参加するかどうかを判断する
としています。
緊急事態宣言下の沖縄では競技が行われないようですが、
東京・千葉・埼玉・神奈川・北海道はマンボウです。
ここでは、各知事が判断を迫られます。
その他会場となっている
茨城・静岡・宮城・福島では、現時点で学校長が判断するわけです。
しかもこの地域は、感染状況により7月11日に変わる可能性がある。
参加するか否かで、ジグソーパズルをはめ込むかのごとく組み立てた学校の年間行事予定は大きく変わる。
それでなくても、学校行事はコロナ禍でガタガタなのに。
このような緊急の事態になっても、方針はIOC・都・政府が決め、判断は開催地方や現場に委ねる。
『やりたいことは声高に言うが、責任は取らない』
ぶれる政府にあって、ここだけは終始一貫している。・・・ぶれない。
開催時期(真夏での開催)だけでなく、競技時刻も日本時間ではない気がする。
サッカー日本戦は「無観客」に? 埼玉・大野知事「IOCや組織委がどう言おうとも、最後は知事が腹くくる」
大野元裕埼玉県知事は言ってます。
『最後は感染防止に法律上の権限を持っている知事が腹くくって、どうオリンピック委員会・パラリンピック委員会・組織委員会が言おうと、こうせざるを得ないということにわれわれ追い込まれるという、これも責任上それしかないですから。そこはもう腹くくるつもりではいます』
「政治家が腹をくくる」・・・久しく耳にしなかった響きではないだろうか。