興味を持った記事がありました。
財務省のぶっちゃけ話が文春に掲載されたら炎上した件について 現代ビジネス
早速『文藝春秋11月号』を買って、矢野康治さんの記事を読みました。
「経済」には全くの音痴で、出てくる言葉一つ一つが外国語のようで意味不明です。
ただ、文中にある『心あるモノ言う犬』というフレーズが印象的でした。
現役次官の「モノ言う犬」が文春に寄稿しなくてはいけないことこそが、行政内の風通しの悪さ、官僚達のストレスを物語っているようです。
故後藤田正晴さんが内閣官房の職員に対して発した訓示に「後藤田五訓」というのがあるそうです。
そこには「勇気をもって意見具申せよ」とあるようですが、意見具申がなされないか、なされても聞く耳を持ってもらえないのか、政治家との硬直した関係がこの寄稿の元始なのでしょう。
この記事に対し、早速官邸からの反応がありました。
高市氏、財務次官は「失礼」 「デフォルト起こらない」 日本経済新聞
内容の是非は兎も角、内輪もめに対し大人げない対応だと感じます。
これも、「バラマキ政策」同様、選挙のためのアドバルーンなのでしょうか。
40年も前の「レーガノミクス」の焼き直しをこの10年繰り返し、コスパが悪かった新自由主義的政策を更に続けようとする政権に、相変わらず「反省」やら「検証」などのできない人たちだと残念に思います。
もっと広く専門家の異見を聞けばいいのに・・・。
矢野さんの命がけ(左遷覚悟)の上申に官僚魂の一端を見た気がしました。
10頁の記事のために960円も使ったので、一ヶ月掛けて他の記事も読んでみようかなと思います。