坂本龍一さんが亡くなられて、テレビでも盛んに報道されています。
坂本龍一さんのことはよく知りませんでした。著書も読んでいません。
ラストエンペラーは観ましたが戦場のメリークリスマスは観ていません。
当時、YMOという名前が新鮮でかっこいいと感じたことを覚えています。
シンセサイザーには興味がありましたが、ライディーンよりも冨田勲氏の月の光や展覧会の絵の方が好きでよく聴いていました。
そんなニュースの中で、明治神宮外苑の再開発について坂本さんが小池都知事に手紙を書いたと云うものがありました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1e3ccc83c56387a721f9d64bd904ae9761c40b3
坂本さんは環境問題にも関心が高く、行動を起こしている方だったと聞いています。
実際にあの坂本さんが危惧した開発というのは、どのようなものなのか・・・、ちょっと見てみたくなり、暇にかこつけて電車を乗り継いで行ってみました。
お上りさんの私は、銀杏並木を前にキョロキョロするばかり。
話しに聞いた銀杏の木は、想像以上に高く迫力のあるものでした。
あっ、あれが村上様の神宮球場か。あれが国立競技場か・・・。
池の前の広場のように広い通りでキャッチボールをする若者がいたりして・・・私にとっては非日常の空間でした。
目的地の伐採予定区画につくと、高い目隠しが張り巡らされ、中の様子はわかりませんでした。
ただ、銀杏並木周辺の整った景観とは違い、雑木林のように感じました。
どうして坂本さんは手紙を出したのでしょう。
それは、目に映るあの雑木林?の姿が都知事と違ったからではないか。
雑木林を雑然とした手つかずの開発対象と見るか、人々の憩いの場となる自然に近い植物たちの姿とみるか・・・。
土地の貴重な大都会の一角で、パズルをはめるように施設を建てようとするのは理解できることですが、対象に対する見方で180度開発計画が変わってしまうのでしょう。
明治神宮外苑 再開発で代替案「伐採900本から2本に」日本イコモス
目隠しの塀の上から枝を伸ばす都会では遅咲きの桜の姿に、感傷的にならざるを得ませんでした。
おまけ・・・。