中條克俊氏の『 君たちに伝えたい③ 朝霞、校内暴力の嵐から生まれたボクらの平和学習 』という本を読みました。
実はこの本のシリーズ①②も読んでいたので興味を持って手に取りました。
内容は、
はじめに 歴史となった「校内暴力の嵐」
1章 校内暴力の嵐
2章 戦争は最悪の非行です
3章 全ての学習は平和学習
おわりに 「負の歴史」に学ぶ
かつて米軍基地があった朝霞で中学校社会科教師として勤務した著者の実体験と、沖縄を含む戦争体験者への取材を元にした内容で、初めて知ることも多く驚きの内容でした。
特に驚いたのは、当時陸軍士官学校卒業したばかりの人が体験した話しで、
『ふざけた米兵に打たれて死んでしまった人がいたのを覚えているよ。・・・米軍射撃場で薬莢拾いをしていたおばちゃんが打たれて死んでしまったことも覚えているよ。・・・もちろん、事件にはならなかったね。』といった内容です。
この方は、「日本人の命はにわとりを蹴飛ばすように軽いもの」と表現されていました。
基地の町で教鞭を執った著者の文章には、他には見られない重さを感じました。