ミーハーな私は、NHKでドラマが放送されると云うことで、『 雪国 』という本を読みました。
日本が誇る巨匠の作品ですが、純文学とは縁遠い私にとって、初めての雪国でした。
冒頭、『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった』という有名な書き出しを見て、「オー!」と感動してしまいました。
その後は、駒子の発する言葉に島村同様振り回され、抒情的な表現も相まって、自分がどこまで理解しているのかわからないまま、過ぎてしまいました。
人の心はわからない・・・。率直な感想です。
『 徒労 』が元の題名だったようです。
全てに合理的で生産性が高い行動を求められる昨今、「徒労」は人間性を死守するために必要なことなのかも知れません。
読み終わった後、この文庫本に付いていた栞になる「ひも」を見て、なにやら懐かしさを感じてしまいました。
調べてみると、このひものことを『 スピン 』と呼ぶのだとか。
何となく、私の中の懐かしさとミスマッチな呼び名に思わず笑ってしまいました。
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