今学期出ているK-300は学部の授業です。授業は月~金の毎日、6週間連続。Ph.Dのための単位にはなりません。私は登録して受講していますが、「登録しないで聴講する」という友人もいます。これ一つだけで授業料が$2,000以上するので、その気持ちも分かります。
始まってみてどうだったか。内容は超基本的。「%を計算して、円グラフを書け」なんてやらされるとは。しかも、その基本をめちゃくちゃしつこく反復させられる。昨日も来週の予習をしてて、「正規分布のカーブ内に、このz-score以下の範囲を塗りつぶして、表を参照して区間の分布確率を計算しなさい」というこれまた基本的な課題をいくつもいくつもやって、「飽きた!」と途中で放棄。
一方、進度はめちゃくちゃ速い。話し方も、話題の移り変わりも、これまで受けてきた中で一番。ネイティブでも「すっ飛ばしてる」と感じるでしょう。なので、予習をして授業に出ています。
課題は多い。他の授業でもそうですが、授業以外で勉強している時間のほうがずっと長い。まず2日に1度、宿題を提出。その内容も踏まえて、だいたい2日に1度、授業時間外にオンラインで小テストを解く(スコアは自動で記録される)。今日第一回をやってみましたが、基礎的な問題が45問。100点を取って初めて点数として加算される。復習内容で、しかも4回まで挑戦できるから。ゆっくり確認しながら1時間くらいで解きましたが、幸い初回で全問正解。
この「問題は簡単だが、高得点を要求する」という傾向はどの授業にも見られるのですが、悪くないと思います。成績もAは93%以上。ミスが出来ないのでプレッシャーがかかりますが、それだけに最終的な習熟度は高くなる気がします。
そして4回の本試験。小テストはそのまま試験勉強になりそう。この「授業→宿題→小テスト→試験」という基本パターンを繰り返すことで知識・技術の習得が進むようになっています。最後に統計ソフトのSPSSを使う分析課題が出るそうです。これだけの教材を開発し、採点などの成績管理をする(ここはTAが担当)というのは大変な手間だろうと思います。Brianにこの先生(C. Hoffmanという講師です)の授業がお奨めだと言われたのですが、間違いないようです。
それでも、Nさんが言うように、「いまさらあんたには簡単すぎるだろう。金払って受講するのはもったいないのでは?」という疑問もあります。Ken先生もそう言ったし、私もちょっと悩んだのですが、実際やってみて、私は意義を感じています。
まず、「分かっているつもりで分かってなかった」をつぶせること。来学期から、大学院の統計の授業を二学期にわたって積み上げていくのですが、その前に基礎固めをするのは重要だろうと。つぎに「統計を英語で読み・書き・考えるに習熟できる」ということです。発表したり、論文を書いたりするには重要なスキルですが、これだけ反復してくれれば大丈夫かなと。だいたい分かって多少の経験もある現時点で、こうやって基礎をしっかりおさらいするのは負担が低く、理解度が高くなって、ちょうどいいタイミングだったのではないか、と思います。
それからついでですが「関数電卓の使い方を練習できること」。来学期の統計学の授業で関数電卓が必携で、ついこの間購入。また日本製(SHARP)です。初めて使ってみましたが、非常に多機能なので、操作が難しい。出来の悪いマニュアルを見ながら、四苦八苦しています。同じく秋学期に受講する予定の「音声科学のための数学(Mathematics for Speech and Hearing Sciences」でも関数電卓を使いまくると思われるので、その前に操作に習熟しておきたい。そのためには実際利用するのがいちばん。分散の計算にΣx2(平方和のつもり)の機能を使ったりして、キーの使い方を覚えるようにしています。
ということで、これだけのことを自分に課して、達成度を追いかけてくれて、さらにそれを社会に証明してくれる値段としては、まあ、$2,000は悪くないかも、と思います。小テストのサイトも、当然ながら対価を払った人しかアクセスできません。聴講ではなく登録して、正解だったと思っています。
この授業、金を取るならかくあるべし、という見本に思えます。過去の自分の授業が、授業料や自分の給料分の利益を学生に与えていたかと考えると、大変疑わしい。秋からは自分自身TAとなり、教育にかかわっていく予定。「授業料が高い」と思われないようしっかりやらねば。評価シートも書かれるし(怖)。
写真は電卓とマニュアル。ご覧のとおり冊子ではなく、一枚の紙。文字も小さいし目次もないし、必要な操作が探しにくい! これに限らず、こっちのマニュアルはいい加減だと思います(日本のマニュアルが律儀すぎ?)。そのかわり必ず最低でも、英語版・スペイン語版の2種類はついてきます。
始まってみてどうだったか。内容は超基本的。「%を計算して、円グラフを書け」なんてやらされるとは。しかも、その基本をめちゃくちゃしつこく反復させられる。昨日も来週の予習をしてて、「正規分布のカーブ内に、このz-score以下の範囲を塗りつぶして、表を参照して区間の分布確率を計算しなさい」というこれまた基本的な課題をいくつもいくつもやって、「飽きた!」と途中で放棄。
一方、進度はめちゃくちゃ速い。話し方も、話題の移り変わりも、これまで受けてきた中で一番。ネイティブでも「すっ飛ばしてる」と感じるでしょう。なので、予習をして授業に出ています。
課題は多い。他の授業でもそうですが、授業以外で勉強している時間のほうがずっと長い。まず2日に1度、宿題を提出。その内容も踏まえて、だいたい2日に1度、授業時間外にオンラインで小テストを解く(スコアは自動で記録される)。今日第一回をやってみましたが、基礎的な問題が45問。100点を取って初めて点数として加算される。復習内容で、しかも4回まで挑戦できるから。ゆっくり確認しながら1時間くらいで解きましたが、幸い初回で全問正解。
この「問題は簡単だが、高得点を要求する」という傾向はどの授業にも見られるのですが、悪くないと思います。成績もAは93%以上。ミスが出来ないのでプレッシャーがかかりますが、それだけに最終的な習熟度は高くなる気がします。
そして4回の本試験。小テストはそのまま試験勉強になりそう。この「授業→宿題→小テスト→試験」という基本パターンを繰り返すことで知識・技術の習得が進むようになっています。最後に統計ソフトのSPSSを使う分析課題が出るそうです。これだけの教材を開発し、採点などの成績管理をする(ここはTAが担当)というのは大変な手間だろうと思います。Brianにこの先生(C. Hoffmanという講師です)の授業がお奨めだと言われたのですが、間違いないようです。
それでも、Nさんが言うように、「いまさらあんたには簡単すぎるだろう。金払って受講するのはもったいないのでは?」という疑問もあります。Ken先生もそう言ったし、私もちょっと悩んだのですが、実際やってみて、私は意義を感じています。
まず、「分かっているつもりで分かってなかった」をつぶせること。来学期から、大学院の統計の授業を二学期にわたって積み上げていくのですが、その前に基礎固めをするのは重要だろうと。つぎに「統計を英語で読み・書き・考えるに習熟できる」ということです。発表したり、論文を書いたりするには重要なスキルですが、これだけ反復してくれれば大丈夫かなと。だいたい分かって多少の経験もある現時点で、こうやって基礎をしっかりおさらいするのは負担が低く、理解度が高くなって、ちょうどいいタイミングだったのではないか、と思います。
それからついでですが「関数電卓の使い方を練習できること」。来学期の統計学の授業で関数電卓が必携で、ついこの間購入。また日本製(SHARP)です。初めて使ってみましたが、非常に多機能なので、操作が難しい。出来の悪いマニュアルを見ながら、四苦八苦しています。同じく秋学期に受講する予定の「音声科学のための数学(Mathematics for Speech and Hearing Sciences」でも関数電卓を使いまくると思われるので、その前に操作に習熟しておきたい。そのためには実際利用するのがいちばん。分散の計算にΣx2(平方和のつもり)の機能を使ったりして、キーの使い方を覚えるようにしています。
ということで、これだけのことを自分に課して、達成度を追いかけてくれて、さらにそれを社会に証明してくれる値段としては、まあ、$2,000は悪くないかも、と思います。小テストのサイトも、当然ながら対価を払った人しかアクセスできません。聴講ではなく登録して、正解だったと思っています。
この授業、金を取るならかくあるべし、という見本に思えます。過去の自分の授業が、授業料や自分の給料分の利益を学生に与えていたかと考えると、大変疑わしい。秋からは自分自身TAとなり、教育にかかわっていく予定。「授業料が高い」と思われないようしっかりやらねば。評価シートも書かれるし(怖)。
写真は電卓とマニュアル。ご覧のとおり冊子ではなく、一枚の紙。文字も小さいし目次もないし、必要な操作が探しにくい! これに限らず、こっちのマニュアルはいい加減だと思います(日本のマニュアルが律儀すぎ?)。そのかわり必ず最低でも、英語版・スペイン語版の2種類はついてきます。