時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

神のお恵みを

2006年05月27日 | フィールドワークから
学部の授業、K-300(心理学科の統計学)も半分を過ぎました。今週は急に暖かく(暑く)なりましたが、先週はずいぶん寒かった。風邪気味だった人も多かったようで、授業中くしゃみを立て続けにしている人がいました。

くしゃみをすると、周りの誰かが “Bless you” と言い、相手は “Thanks” と返す。この習慣を私は日本にいるうちに何かで知ったのですが、来てみると、確かにやってます。知らない人にもやるようで、今日もバスの中で、アメリカ人の女性が、たまたま横に座った中国人(私は知り合い)に言ってました。

K-300でこれを授業中にもやることに気づきました。くしゃみが止まらなくなくなると、友人が何度も言ってあげることもある。お礼も基本的にそのつど言う。先生もそれを注意するどころか、聞きつけると話を止めて “Bless you” と言ってあげるのです。

でも火曜日、試験中なのに “Bless you” “Thanks” の交換が行われたときにはさすがに驚きました。Huffman先生が教室や試験会場の管理に甘いわけではなく、「他の人の回答に目をやってはいけません。ちょっとでもやったら、カンニングとみなして、0点にします!」ときっぱり最初に言っているくらい、かなり厳格です。そんな先生でも、これは叱りません(驚)。

日本で試験中にくしゃみをした人に周りが「誰かがうわさしてるよ~」とか「お大事に」とか言ったら、(少なくとも教師をしていたときの私なら)「試験中はそんなこと言わんでよろしい!」と叱るところです。

この国の教育でもやはり「試験中はあらゆる私語禁止」という原則があるのは間違いありません。でもどうやら “Bless you” “Thanks” はそれに違反しても許容される(OT…)くらい、「なんとしても言ってあげるべきこと」のようです。

写真は今日午後6時、アパートのベランダから撮ったものです(写真の奥が西)。まだまだ日は高い。サマータイム中ですから、実質5月終わりの午後5時。不思議ではありませんが、最近は真っ暗になるのはようやく午後9時ごろです。