続いて、昨日と同じ国、同じ表示方法で、恣意的に選んだ8か国について、23人の選手登録締め切りの日(2006年5月15日)の時点での年齢を入力しました。
一目瞭然、日本には大きな特徴があります。最も分布が狭い。一つの年代に明らかに固まっています。宇都宮さんの指摘どおりで、アテネに出た世代はほぼ入らなかった。つまり「ナイジェリアワールドユース準優勝世代をはっきり中心としたチーム」と特徴付けられます。そのとき優勝したスペイン(やられましたねえ・・・)は19歳のセスクはじめ若い世代が台頭して、年齢のバラエティがあるチームになっています。アルゼンチンもそう。
ということで年齢からみた日本チームの特徴は「平均年齢はベテラン重視型の標準だが、ある世代だけで構成されているという点でちょっと特殊」ということになります。
ジーコが監督になってから、若い人をなかなかチームに加えないことが(も)批判の対象になっていたように見受けられたのですが、そのたびに思っていたのは「ジーコ、ブラジル人だもん、そうなるよ」です。
ブラジル自体、代表のセレクションは非常に保守的だ、という印象があります。まだカフー、ロベカルなの? みたいな。元鹿島のトニーニョ・セレーゾとか、ロマーリオとか、ブラジルには40近くなっても現役バリバリという選手も多いブラジル。28、29なんかまだ若い、ということでしょうか。
若い人が容易に割り込めなかった、という意味で、日本はフランス、ブラジルのタイプ。ジーコは自国で行われているセオリーどおり、オーソドックスな選抜をしただけとみなせます。おいおい、日本はまだそんなサッカー大国じゃないぞ、というツッコミはできますが、「だってブラジル人監督にしたんだから」につきると思います。まして、早くから2006年までと明言しており、この大会での成功だけがミッションの監督に「2010年を考えてくれ」と要請するのは、違う気もする。
これが宇都宮さん指摘するところの「先行投資」欠如の問題を実際に引き起こすのでしょうか。かもしれません。世代の交代問題は、ドイツすら経験していることで、ある充実した世代がある限り、どの国でも経験しうるのかも。でも、今の大会でそれなりの成果も挙げずに4年後もへったくれもないし、セスク、メッシ、ウォルコットを選んだ監督は、先行投資のためにやったのではないでしょう。
ということで、「身長」と「年齢」について、恣意的に選んだ7カ国と比較してみました。身長は「ちょっと低めで、チーム内のばらつきが小さい」、年齢は「ベテラン重視型の典型的レンジだが、一つの世代への集中が顕著」という結果です。概略、宇都宮さんのおっしゃるとおりでした。他と比べて多少偏った選択になっていると結論付けてよさそうです。ただ後者については、それが監督なり協会なりの世代間の継承の失敗の結果、ということになるのか、他のチームの分布が、世代間の継承がうまく行っている結果、といえるのかどうか、それを年齢分布データに読み込むのはそんなに簡単なことではないように思えます。
一目瞭然、日本には大きな特徴があります。最も分布が狭い。一つの年代に明らかに固まっています。宇都宮さんの指摘どおりで、アテネに出た世代はほぼ入らなかった。つまり「ナイジェリアワールドユース準優勝世代をはっきり中心としたチーム」と特徴付けられます。そのとき優勝したスペイン(やられましたねえ・・・)は19歳のセスクはじめ若い世代が台頭して、年齢のバラエティがあるチームになっています。アルゼンチンもそう。
ということで年齢からみた日本チームの特徴は「平均年齢はベテラン重視型の標準だが、ある世代だけで構成されているという点でちょっと特殊」ということになります。
ジーコが監督になってから、若い人をなかなかチームに加えないことが(も)批判の対象になっていたように見受けられたのですが、そのたびに思っていたのは「ジーコ、ブラジル人だもん、そうなるよ」です。
ブラジル自体、代表のセレクションは非常に保守的だ、という印象があります。まだカフー、ロベカルなの? みたいな。元鹿島のトニーニョ・セレーゾとか、ロマーリオとか、ブラジルには40近くなっても現役バリバリという選手も多いブラジル。28、29なんかまだ若い、ということでしょうか。
若い人が容易に割り込めなかった、という意味で、日本はフランス、ブラジルのタイプ。ジーコは自国で行われているセオリーどおり、オーソドックスな選抜をしただけとみなせます。おいおい、日本はまだそんなサッカー大国じゃないぞ、というツッコミはできますが、「だってブラジル人監督にしたんだから」につきると思います。まして、早くから2006年までと明言しており、この大会での成功だけがミッションの監督に「2010年を考えてくれ」と要請するのは、違う気もする。
これが宇都宮さん指摘するところの「先行投資」欠如の問題を実際に引き起こすのでしょうか。かもしれません。世代の交代問題は、ドイツすら経験していることで、ある充実した世代がある限り、どの国でも経験しうるのかも。でも、今の大会でそれなりの成果も挙げずに4年後もへったくれもないし、セスク、メッシ、ウォルコットを選んだ監督は、先行投資のためにやったのではないでしょう。
ということで、「身長」と「年齢」について、恣意的に選んだ7カ国と比較してみました。身長は「ちょっと低めで、チーム内のばらつきが小さい」、年齢は「ベテラン重視型の典型的レンジだが、一つの世代への集中が顕著」という結果です。概略、宇都宮さんのおっしゃるとおりでした。他と比べて多少偏った選択になっていると結論付けてよさそうです。ただ後者については、それが監督なり協会なりの世代間の継承の失敗の結果、ということになるのか、他のチームの分布が、世代間の継承がうまく行っている結果、といえるのかどうか、それを年齢分布データに読み込むのはそんなに簡単なことではないように思えます。