pacific0035'写真BBS

文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

滝口 阿寒湖

2012年07月12日 17時50分30秒 | Weblog
 画像掲示板に、北海道旅行をされたお方が、釧路を紹介してくださった。訪問されたのは、平成19年10月の紅葉の時期。そこで、2012年6月10日の同じ場面。紹介させていただくことに。

       

 画像掲示欄を拝見。タンチョウ自然公園、阿寒湖など巡遊されたご様子。
 この6月10日、湖畔にでかけてきました。現在の滝見橋からの風景、滝の落ち口と落ちた水のはしりをを、紹介させてください

 おいでになったのは紅葉の時期。こちらが出かけたのは、新緑が深緑にかわるころ。前日は晴れのち曇り。訪問日は雨の午前でした。しばらく、お楽しみください。


       


 追加して写真を貼らせていただきます。 こちらまでは脚も伸びなかったのでは、と。 余分なこと、いたしました。ご機嫌よろしく。
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神野直彦著『地域再生の経済学』

2012年07月12日 06時19分44秒 | Weblog
 神野直彦著『地域再生の経済学』。副題に「豊かさを問い直す」とある。

 序章の「人間生活を問いなおす」で、「地域社会再生のシナリオ」は二つに分岐しているとして、「市場主義」によるシナリオと「市場主義にもとづかないヨーロッパ型の地域再生の道」(4p)と書く。
 工業社会から情報社会へと転換するエポックに発生する地域社会の変貌で、」工業都市は衰退し、地方都市は荒廃する」とする(5p)。
 「環境と文化による地方都市再生」(6p)のうえに、「人間の生活の場を創造する」(16p)と展望を示す。

 「工業社会の苦悩」を再生するには、「情報・知識社会への転換に、地域社会がいかに転換するかにかかっていてる」(32p)が、「工業社会の行き詰まりは、世界経済の限界を物語っている」(37p)として、「工業社会と市場経済はメダルの表と裏」ともする。「不可分」ということかも。

 著者を承知したのは財政学の読解をすすめた著書を通じてであった。その領域ではワグナー(1835-1917年 独)を紹介し、(1)市場経済の外側にある非市場経済も考察の対象、(2)コミュニティ=地域共同体を重視することを紹介(48p)、
 政府機能を「法律または権力目的分野」と「文化または福祉国家目的」分野に分類している、とする(52p)。そのうえで「文化または福祉国家目的」とする政府機能が拡大すれば、地方分権を推進せざるをえない(54p)と論を展開。

 耐久消費財の登場で「社会システムの市場化が飛躍的に推進」(59p)とは、産業機能の代替が進行し、家族の破たん、「共有しなければいけない価値や信念を培養するため実施されていた教育訓練が不可能」(となったと指摘する。

 「地域社会の崩壊と食料自給率」の項目で、「文化に誇りがあれば、食生活も地域に根付く」(83p 食生活が画一的で大量生産される食物へと激変して「食生活に文化がなくなり」とも述べる)。
 

 本書の読後に思った。
 戦後、アメリカ社会への追従を急ぎ、伝統的蓄積を変革する国是を選んだように思える。結果、自動車は購入してくれるアメリカから、我が国は食料輸入でこたえる仕組みができあがったのでは、と。(中央公論新社 2007年)。
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