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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

「序」「破」「急」の調べか佐々木榮松「あこがれの幻」 釧路湿原美術館朗読会190721。

2019年07月22日 08時11分49秒 | 催事
「序」「破」「急」の調べか佐々木榮松「あこがれの幻」 釧路湿原美術館朗読会190721。

 コロ=頃は聞き逃すも、作品の舞台は新釧路川。ここで釣り師が秘境とも申すべき、イトウの潜むポイントを先住者に教えてもらう。
 
 釣り師の庭たる新釧路川への誘いが「序」か。

 あこがれとも、神秘的とも感じさせるイトウの生息地に<釣り糸を垂れて>のポイントを聞き出す点と、その穴場へのアプローチと高揚感。そこが「破」か。

 釣り糸を垂れて数刻。「五メートルの」と記載のイトウとの遭遇を記載する場面は「急」を思わせてくれる。
 7月21日開催、「朗読とピアノ&フルートで創りあげる『佐々木えいしょうの童話の世界」。

 童話とエッセイの朗読は和田ひろみさん。経歴に「札幌テレビ放送入社 アナウンス撫勤務」と。

 ピアノ演奏は長久保沢実 ながくぼ・めぐみさん。朗読をささえる演奏は、釧路市立博物館 サウンドスケープミュージックを想起しながら、聞かせていただいた。

 フルート演奏は内ヶ島正之さん。湿原をわたる「風」の響きを想起させてもらい。

 疲れの<いや>される、心ゆたかな<刻=とき>を過ごさせてもらいました。



 註)「えいしょう」の「えい」は栄ではなく旧字体の人名用漢字をあてる。「炬火を交差させた字」の「イエ・イケの『ひ』」に「木」。
 註)「序破急」は「対照の原理によらず漸次変化の原理により,本格から破格へ,静から動へ,緩から急へといった変化過程」。
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