豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

千羽連鶴

2025年03月09日 | 我褸芥作品
我褸芥作品の最後は一枚の紙で折る千羽鶴である。
もちろん図面から起こす必要があるのだが、これは意外とあっさり片付いて、しかも図面も出来上がりも無駄なくコンパクトに纏まって出来上がった。
 要するに百羽連続の応用したものである。
 中央から四隅に向けて軸になる赤鶴をおいて中央を囲むように黄鶴・緑鶴・・・と繋げていくわけである。
 32×32の1024桝のうち中央と四隅を四桝にすると全体で千羽となる。因みに前回の300羽も18×18で同様である。

     
    一羽のサイズを4cmとしても128cm大の用紙が必要。
   

 千羽の鶴も一羽から。周辺の鶴から中央に向けて一列ずつ折っていく。

   
 ピンセットを使用している。


周辺が終了した.
 
 

 500羽終了。
 


 750羽終了。
 

中央・四隅の大鶴と軸になる赤鶴を残して944羽終了。
此の赤鶴は四点接続で四方からの力がかかり形がくずれやすい。

 

最後の中央の1羽を残し999羽終了。
 

 

完成 「千羽連続折鶴」
因みに不確かな記憶ながらこの時点で、プロ女性折り紙作家二名が製紙会社の特製用紙で、2000羽連続を折ったという記事を見かけたので最多記録ではないが、素人の独創連鶴として認めてはもらえると思っている。





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祝い鶴 5

2025年03月02日 | 我褸芥作品
100歳の上寿は上がりの意味かと思うが、知る限りその先に「茶寿」と「皇寿」の二つがあるので、終わりではない。
 ただ茶の文字を分解した108歳は半端な数でこれまでの切り番・ぞろ目からははずれるのでいささか落ち着かない。 
 そこであえて別解釈の名称を付けて挑戦てみた。

◎ 煩悩即菩提百八連続鶴
     

       
人間にある108の煩悩は大きく六種あり、一羽の鶴を折るごとに消し去っていき、辿り着いた先は阿弥陀如来の西方極楽浄土、薬師如来の東方浄瑠璃浄土、観音菩薩の南方補陀落浄土、弥勒菩薩の北方兜率天、などというのはいかが。

◎ 皇寿 白で99、王で1十11で計111歳のぞろ目。文字の「皇」も最高位にふさわしい。もっとも最近はこれ以上の長寿者が出てきてるけど・・・
     
 中央付近はまとまっているのだが外側がいささかだらしない。

     

◎ 長寿祝い鶴ではないが 300連鶴

     

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祝い鶴 4

2025年02月23日 | 我褸芥作品
◎ 卆寿 百のうち×は切り落とし、9を大鶴に用いて90。
      

     
        
 卆寿も白寿も米寿のようにやはり出来上がりが散漫で、しかも双方同じ形ではつまらない。傘寿などのように平凡な並びでもコンパクトに纏まった形の方が面白かろう。これらはただ長く繋いだだけの感が否めない。折る場合は横に繋げるものがほとんどなので折るのにほかの鶴が邪魔になって折りにくいということはないのだが。ただ紙の大きさを考えず無駄な切り落としが沢山出ることを無視すれば纏まった形も可能かもしれない。

◎ 白寿 104マスを五か所(太い枠)を重ね折にして99羽としたもの。

◎ 百寿・上寿・紀寿
 いずれも百歳の祝いだが、連鶴の方も展開図ともに纏まった形で、発砲スチロールの板にホッチキスの針などをばらして要所要所を留めてきれいに並べれば、百という切りのいい数なので飾り物として使えそう。
    
       

 
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祝い鶴 3  臨時営業

2025年02月16日 | 我褸芥作品
 長らくの休業、お詫び申し上げます。
 何とか生き永らえておりまして、とりあえず日曜だけでも営業できればと思っております。

◎ 傘寿
 これは特に展開図も必要ない平凡な作品だが、一列ずらして四つ角の四羽を一点接続にしない折り方も有る。
       

◎ 米寿
  展開図はうまく纏まっているのに出上がりが、あまり面白くない。
     

        
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お詫び

2025年01月14日 | 今日の美女
 当分営業の見込みがたちません。
 このパソコンはには、営業用の資料・材料がないうえ、営業用のある所にはいつ行けるかわかりません。言い訳番頭の福助も顔が出せません。
 当分の休業お許しください。

                  
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続連鶴 祝い鶴 2

2025年01月12日 | 我褸芥作品
◎ 古稀
 杜甫の詩に由来する70歳、70 は連鶴にはしにくい厄介な数のようで山形氏も手こずったらしい。 
 下の展開図は山形氏の案だが、切り落としや重ね折りがあって、それも中途半端な箇所での重ね折りの上に、出来上がったものは大鶴が長くつながった二群れの小鶴を両翼と尾につないだだけの面白くない物で作る気にならなかった。
 なお各用紙の中央の線は繋がりを示すもので切る線ではない。
 
 そんな訳で自分で作ったものが下の70連鶴で中鶴と両翼に小鶴を乗せた大鶴が向い合って小鶴連を引き連れているのだが、これまた切り落としが多い上に仕上がりも感心出来ないものだが、とにかく古稀連鶴を折りましたという証拠。


◎ 喜寿 77連鶴
     

此の77連鶴は山形案で、小鶴が大鶴を二重三重に囲み大き無駄な空間も無くコンパクトに並び、また展開図も綺麗に収まっている。       

※ 還暦で述べた別案はご覧のように、この喜寿連鶴の両サイド16羽分を切り取っただけなので、仕上がりもこちらの方がよいと思う。
    

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なった、なった、じゃになった。

2025年01月11日 | 今日の美女
なに、じゃになられた。
ふうじゃになられた。

ヘビの年のせいかさっそく風邪になりました。
年明けそうそうですが臨時休業。

明日の分は準備してあります。
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雪景色

2025年01月09日 | 今日の美女
一部過去との重複御容赦。













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正月風景 羽根つき

2025年01月07日 | 今日の美女
 最近は三が日位が正月気分で松の内の七日でもすっかり平日に戻ってしまう。だから今更正月風景などというと後の祭りのそのまま。
 そればかりか、正月の風景そのものも様変わりして、ここで載せたような女の子たちの「鞠つき」「羽根つき姿」などとんと見かけなくなった。そのかわり老爺老婆の「杖つき姿」が年がら年中見られるようになったけれど・・・








  

   

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続連鶴 祝い鶴 1

2025年01月05日 | 我褸芥作品
 私の連鶴作品の多くは、1971年刊行の山形寛著「千羽鶴を折りましょう」という書に依るものだが、そっくり真似ていてはつまらないので私なりに大きさなどで縛りをかけたり、展開図などでも改良やミスの訂正などもしているつもりである。例えば原作ではA3・B4位の和紙を使っているようだが、私はなるべく15センチの和紙折り紙用紙を原則としたり、展開図に色を用いて連結の様を判りやすくして作っている。
 それはともかくこの書にあった「長寿祝い鶴」という古稀や米寿などの名称で節目を祝うその年齢数の連鶴を作ってみようと言う訳である。
 これは数が目的なので複雑難解なものではないが、根気のいる作業となる。

◎ 還暦
 十干と十二支を組み合わせて年を表すと60通りの年があって、61年目に同じ組み合わせが戻ってくることを還暦というのは御承知の通り。今年は乙巳の年でこの前は1965年、この次の乙巳は2085年ということになる。
 数え年が当たり前のころは還暦は61歳で考えられていた。

     

上の展開図
64 の升目の中央四升で大鶴とし、赤色の小鶴を軸にして周囲を囲んでいる。
        

これも61連続で大鶴を三重に囲み、四隅のピンクは角のように突き出す形。
実は喜寿の図を転用したもので後日に再度説明をする。

        






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今年も宜しく

2025年01月01日 | 今日の美女
蛇を使者とする弁財天三点
 上から順に、狩野探幽、歌川豊国、魚屋北渓
      

            

            



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連鶴亀

2024年12月29日 | 我褸芥作品
背負い鶴の親を亀に変えて亀の背に鶴が乗っている一枚折り。

     


鶴亀の色を違えた方が一枚折りの感じが無くなるがくっきりする。
鶴亀が同大だと両下のように鶴が大きすぎるので三分の二程にするとよい。     


 背負い鶴で述べたように半重ね折りと直接亀に繋ぐ二通りやり方がある。
紅白鶴亀にする際 鶴は対角線、亀は辺二等分線[下中央]にする。

 半重ね折りで始め。鶴は孔を通す為に細く折り畳みその後に広げた形。

 亀を先に折ってしまった。

 鶴を折る中途。

出来上がり。

 ※ 亀はネット上にあった折り方の一番簡単なものを使いました。
   繋ぎ部分に寒冷紗とか細い糸を張り付けるカンニングも有りです。
   お正月のお飾りとして挑戦したらいかがですか。
   かつて娘の結婚式で各卓上に置いてもらい、途中司会者が「別々に折った鶴と亀を張り付けたものではなく、新婦の父が一枚の紙で折った繋がった鶴亀」と紹介すると「えぇ?」「へぇ!」という声が聞こえてちょいといい気分でした。

お断り
本年のご愛顧ありがとうございました。
今年は本日にて終了とし、31日は休業いたします。
明年は元旦の御挨拶の後1月5 日より開始の予定でございます。
皆様、良いお年をお迎えなされますよう。







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パンダの二四節気

2024年12月28日 | 今日の美女
こういうたいしたこともない画像でも不揃いだとなんとなく落ち着かず、久しく放って置いたものが偶々昨日欠けていた三点が見つかったので、年末こんな物で一年を振り返りましょう。

      

     

      

      


      

         

      

      

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葛飾北斎 「東海道五拾三次 絵本駅路鈴」という豆本

2024年12月26日 | 豆本
 文化7年、1810年頃の作品とされていて、広重の代表作より四半世紀程前の作ということになる。
 東海道を往来する旅人や宿場の人の姿等風物より人事に重きを置かれている作品である。
       

  下左は北斎漫画の扉を借用した扉
  

  
      
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聖母子

2024年12月24日 | 今日の美女
藤田嗣治 三点
   


  

  

  


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