豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

菊川英山 4 風流六玉川

2019年04月25日 | 今日の美女
 「きれいな流れ」という意味の「玉川」は日本各地に点在する。
 その中で古い和歌に詠まれた名所、「歌枕」として著名な六か所を「六玉川」と言って、それぞれの歌の内容を絵画にしてセットにした作品、更に六人の女性を絡めた「風流六玉川」という浮世絵作品は数多くある。

 左から
  山城 井出の玉川  駒とめてなほ水かはん山吹の花の露そふ井手の玉川    藤原俊成
  近江 野路の玉川  明日も来ん野路の玉川萩こえて色なる浪に月宿りけり   源俊頼
  摂津 三島の玉川  見渡せば波のしがらみかけてけり卯の花咲ける玉川の里  相模 

    


  武蔵 調布の玉川  玉川にさらす手づくりさらさらに昔の人の恋しきなぞや  拾遺集
            調布やさらす垣根の朝露につらぬきとめぬ玉川の水    藤原定家
  陸奥 野田の玉川  夕されば汐風みちてみちのくの野田の玉川千鳥なくなり  能因法師
  紀伊 高野の玉川  忘れても汲みやしつらん旅人の高野の奥の玉川の水    空海

    


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