歌川豊国というのはなかなか厄介で、特に初代と三代目の区別が素人には区別がつかない。
三代目は国貞としても著名で、初代の死後二代目を名乗るのだが、初代の養子豊重が二代目を襲名しており、現在では国貞を三代目豊国としている。
ところで下の絵には「一陽斎」豊国と「香蝶楼」豊国という記名があるが、前者は初代、後者は三代目の号でこれがどういうことなのか説明がつかない。
厄介事はもう一つあって、発句と絵と七福神の関連である。
例えば三点目は「草臥れて宿借る頃や藤の花」という芭蕉の句なのだが、それがなぜ弁天で絵との繋がりはということが私には分らない。
とにかく厄介事は専門家に任せて、絵だけ眺めておくことにしましょう。
恵比寿 ・ 大黒 ・ 弁天
布袋 ・ 福禄寿 ・ 寿老人 ・ 毘沙門