「西園雅集」とは、宋の王晋卿が西園の築山で友の蘇東坡をはじめ、名高い儒学者、僧侶、道士を招聘して催した宴のことであるが、この宴に参加した画家の李公麟がこれを描き「西園雅集図」といった。以後多くの画家がこの画題の作品を描いており、周延はそれを錦絵風に描いたというわけである。四作品あって全作かは分からないがそんなに沢山あるとは思えない。なお最初の作品はなかなか見つからず最近見つけたものである。
このように、広い庭園で楽しむ婦女子を描いた作品はシリーズとして纏まってはいなくても多く見られる。
以下はその一部を季節順に。
藤のさかり
園中の朝顔
園模様 月の面影
園中のもみぢ
園中の紅葉
園中の雪